【スポンジ・マスキング法(基本編)】

マスキング方法の解説

特にエアブラシを用いての塗装には、マスキング処理が不可欠となります。一般に市販されている主なマスキング材の種類を分類すると下記の様になるでしょうか。
《粘着系》
 ・マスキングテープ、マスキングシート
《液状系》
 ・マスキングゾル、マスキングリキッド
《粘土系》
 ・マスキングねんど、ソフト粘着剤
また、マスキングに使える身の周り品として、紙類(コピー紙、トレシングペーパー等)や透明シート(サランラップ等)類が挙げられます。
ここでは上記に加え、使用箇所こそ限定されますが、お手軽にマスキング出来て作業効率化が見込めるスポンジ・マスキング法なるものを紹介します。
これは、マスキングスポンジの復元力を利用して塗装対象へ固定し、そのままマスキング材とするもので、よく商品購入時の梱包材として入っているスポンジを使用します。

使用材料:梱包用のスポンジをハサミやカッターナイフ等で小さく切って、マスキング材にします。

凹部着色防止マスキング

機体外面ハッチ等が開放され内部が露出する部分(主脚格納庫や尾輪収納部等)で、機体外面の塗装前に塗装や仕上げを行った場合は、その部分をマスキングしてから機体外面の塗装を行うことになります。この場合、マスキング対象の形状は凹状に窪んだ所が多く、その形状からマスキング作業が困難になります。そこで、窪んだ形状の大きさより若干ひと回り大きくスポンジを切出して、詰込むと簡単にマスキングが出来ます。尚、窪み部分が複雑な形状な場合は、単純な形の集合体と見なして、その集合体を個々のブロック状に切出して組付けます。ポイントは、スポンジ・マスキング面は、周囲の機体外面と出来るだけ出っ張らない様に高さを調節することです。
【補足】スポンジ・マスキング面が周囲の機体外面より出っ張り過ぎると、機体外面の塗装時にその接面部にできる入隅部分で、エアブラシの気流が乱れて塗料が適切に乗らない現象が生じます。

上写真では、主脚格納庫の他、胴体下面排気口の近くにあるハッチ開口部、主翼下面の機銃薬莢排出口等の大小の窪みや開口部に使用しています。

以上

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