2024/05/03 製作記事~1/48 フィアットG.55/0 チェンタウロ(スぺシャル・ホビー)~#05

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フィアットG.55/0 チェンタウロ 製作記まとめ(主に工作編)

 前回で、アンテナ支柱廻りの改修、及び照星と照門パーツの自作・調整が完了しましたので、続いて、機体下面廻りの改修・製作工程に入ります。それでは各工程の解説です。

主翼下面のパネル割の改修

 機体下面の一部パネル割について、一般量産タイプと異なる先行量産タイプ特有の形状に改修します。主な対象箇所は、機体下面のラジエター部分直前の主翼下面のパネル割で、キットでは、一般量産タイプのパネル割のままの上に薬莢排出フェアリング等のバルジ・パーツを取り付ける指示となっています。このあたりの参考となる資料は、キットの塗装説明書のみなので、これに基づき改修を行います。

 下写真は、中央パネルのスジ彫り作業完了した状態です。作業手順としては、先ずキットの不要な凹ラインのモールドを瞬間接着材で埋めた後、改修する中央パネルの片側ラインのみを模った型板を透明プラ板0.2mm厚から切り出し、キット主翼下面パーツの所定位置に当てがい、水平・垂直に注意しながらニードルでケガキます。この時、型板が動かない様にマスキングテープ等で固定すると、工作精度が上がります。片側ラインのケガキが終了したら、型板を反転してもう片側のラインを同様にケガキ、連続パネルラインとして、ラインチゼル等で全周を繋げ凹モールドとして仕上げます。

 次の工程です。キットパーツにないモールドの追加工作を行います。実機における、このモールドの形状(凸or凹)について、詳しい画像や説明が無く、かろうじて、何らかのエジェクター(飛行時で機体表面に流れる高速気流により生じる機体内部との空気圧力差を利用して、機体内部の空気を外部に吸い出す)用の開口?であるとの情報を得ることが出来ましたので、ラジエーター直前である事も考慮すると凹モールドと判断し、先ず凹モールド形状に合わせて、キット主翼下面パーツの所定位置にピンバイスやカッターナイフ、金属ヤスリ等で正確な開口を開けます。
 因みに、このエジェクター開口の設置目的について、機体内に集中配備されている機銃(5門中の下部2門用?)から生じる機銃硝煙が、機体内に充満しない様に設けられた排気用と推察しています。

 続いて凹モールド用の雄型をプラ棒やプラ板で自作します。尚、雄型の凸部分(下写真:グレー部分)の寸法は、全て約寸ですが幅2.5mm、高さ1.0mm、高さ0.75mmで製作しています。

 凹モールドの整形作業に入ります。凹モールド雄型は、キット主翼下面パーツの凹モールド開口の上面から当てがい、裏から光硬化パテ(タミヤ)を充填した後、紫外線照射して硬化させます。光硬化パテが硬化後、凹モールド雄型を取り外しますが、この取り外し作業をスムースに行うために、凹モールド雄型の表面には、剥離剤として事前にメンソレータムを塗布しています。
 6か所の凹モールド部分の作業が終了したら、表面側の処理作業に移ります。先の工程のままだと、光硬化パテ部分は、キットパーツと馴染んでいませんので、凹モールド部分に低粘度の光硬化パテ(ロックレーザー328/スジボリ堂)を少量流し込んで、綿棒で軽く拭き取ります。この時、残った低粘度の光硬化パテの表面張力を利用して、凹モールド部分における、先の工程での光硬化パテ部分とキットパーツとを馴染ませます。

 6か所の凹モールド部分の作業が完了したら、キットパーツの薬莢排出フェアリング・カバー、及び中央バルジ・パーツを取り付けます。因みにこの薬莢排出フェアリング・カバーは、機首下部に装備されている2門の機銃用の薬莢排出口部分に設置されており、排出された薬莢がラジエター内に入り込まない様に配慮されています。因みに一般量産タイプは、改修により機首下部の機銃を主翼に移設されますので、このディテールは、先行量産タイプに限定です。

主翼の各部補強

 主翼下面に設置されている落下式増槽の支持パーツについて、スぺホも例に漏れず、海外キットメーカーに“あるある”の小パーツのイモ付け・・・。ですので、真鍮線で補強します。これも定番工作ですね。

 そして、これも“あるある”なのですが、キット組説書では主翼上面のフェアリング部分の突きつけ接着指示。このままだと、接合面で隙間が生じるのと、割れが生じます。ですので、この後の工程となるパーツ・ジョイント部の整形・補修作業が容易に行える様、キットのランナーを流用して補強を入れます。因みにプラ質が同じなので、接着強度に信頼が置けますね。

主翼フラップのダウン化の改修

 主翼下面のフラップを開(ダウン)状態に改造します。作業手順としては、先ず、キット・パーツのフラップ部分のかたどりを行います。トレシングペーパーをキット・パーツに当てて、その上から鉛筆等でフラップ外形ラインの凹モールドをなぞって、キット・パーツのフラップ部分の外形を写し取ります。

 次にキット・パーツのフラップ外形を写し取ったトレシングペーパーをプラバン0.5mm厚に重ねて、トレシングペーパーの上から、フラップ外形の四隅にカルコ等で刺して印を付けます。そして、その印を線で結んでカッターナイフを用いて、フラップ外形をプラバンから切り出します。切り出したフラップ外形プラバンは、微妙に寸法が狂っている場合がありますので、キット・パーツのフラップ部分に重ねて状況確認すると共に、形状と寸法がピッタリになるまで調整します。

 切り出したフラップ外形プラバンに実機写真や資料本を参考に、切り出したプラ板を貼ってリブ材等を構築します。そして、断面が直角三角形になる様に金属ヤスリで切削し、スポンジヤスリ等で表面を整えます。

 自作フラップが出来たら、キット主翼下面パーツからフラップ部分を切り取ります。因みに切り取り作業中、誤って残す部分(特に入隅部分)へ割れ等が及んでしまう場合がありますので、その対策として、予め切り取るフラップの角部分にピンバイスで貫通孔を開けておくと防止できます。切り取り作業が完了したら、キット主翼下面パーツを機体胴体パーツに接着固定します。

 続いて、主翼上面パーツを主翼下面パーツにセットして、プラップ部分の範囲を主翼上面パーツ裏面に書き出します。そして、主翼上面パーツ裏面にも実機写真や資料本を参考に、切り出したプラ板を貼ってリブ材等を構築します。同様に断面が直角三角形になる様に金属ヤスリで切削し、スポンジヤスリ等で表面を整えます。

 主翼上面パーツ裏面のフラップ・リブ構築作業が完了したら、主翼上面パーツを主翼下面パーツに張り合して接着・固定します。そして、自作フラップ・パーツに差し込み軸(洋白線0.3mmΦ)を取り付け、その軸位置を主翼側に移してピンバイスで孔開けし、自作フラップ・パーツを主翼に取り付けて作業完了です。

  今回はこの辺で、ごきげんよう。

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