【リベット打ち小技】

使用する材料等

 大戦機における機体や翼の曲面や厚さ薄い部分へのリベット打ちは、それなりの大きさのモノが対象なので、手で持っての固定や机の上へ置いての固定等で何とか作業は可能ですが、特に引込脚式の飛行機の場合、主脚や主輪のカバー等の裏部に突起があり、かつ小さくて薄いパーツとなるので、これらへのリベット打ちにおけるパーツ固定は困難で、そのまま無理にリベット打ちを行うと著しいパーツの変形や破損となります。ここでは上記への対処例の一つとして、市販の簡易型取材を流用してリベット打ちの補助台座を作る小技的な対処方法なるものを紹介します。この方法での最大のメリットはこの台座を何度でも再利用が可能なことです。

 上の写真は、簡易型取材の「型取くん」です。約70℃で軟化し型取りしたい原型に押付けるだけで精密な型が作成できるポリエチレン系素材で、使用後も何度でも再使用できます。この素材を使用してリベット打ちの台座として使用します。

 上の写真は、廃品利用のプラスチック製のフタ付き容器(幅:約40mm×長さ:約50mm×深さ:約10mm)です。リベット打ち時のキット・パーツから加圧に際しリベット打ち台座となる型取り材自体の変形を拘束する目的で、この容器の中へ型取り材を入れて使用します。理由はこの型取り材が常温時でも少々弾力性があるためです。因みにこの容器はフタをすれば、使用後の台座保管ケースにそのまま使えます。

リベット打ち作業手順

 まず、事前にリベットを打つ対象となるパーツへ、シャープペンシルでのリベットライン入れとリベットルーラーによるリベット間隔のアタリをマーキングして準備します。手順の解説は1/48:Ta152の主脚と主輪カバーを作例にとって順次行っていきます。

 次にリベット打ち作業の準備として、リベット打ち用の台座を作ります。熱湯に簡易型取材を入れて十分柔らかくなったら、熱湯から取出してプラスチック製の台座ケースの中に隙間なく詰め、台座ケースの上フタ等を利用し表面を押付けて平たんにします。

 上の写真は、 リベット打ち台座が出来た状態。この後、リベット打ち台座の簡易型取り材が冷めて硬化する前までに時を移さずリベットを打つ対象パーツをこの台座に配置し、簡易型取り材と同面まで押し付けます。この時、押付けが深いとリベット打ち作業後の取り出しが困難になり、押し付けてが浅いとリベット打ち作業中にパーツが台座から外れてしましますので注意が必要です。

 上の写真は、リベット打ち台座へリベット打ち対象パーツをセットした状態。この後、台座の簡易型取り材が冷めて硬化したら、リベット打ち作業を開始します。作例の場合、リベットを打つ部分はパーツの縁となりますので、リベットを打つ際は必要に応じパーツの反対側を指等で押して、パーツが台座から外れないよう注意が必要です。

 上の写真は、リベット打ち対象パーツへのリベット打ち作業が完了した状態。 尚、パーツは先の細いもの(楊枝や竹串)を用いて取り外します。また、台座の簡易型取り材はプラケースとの境目にマイナスドライバー等を差し入れて、コジる様にすると簡単に取り出せます。

Fine

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