ガスバーナー・ハンダ付け法の解説
自作パーツの製作に際し、シャープさや強度を確保するために、金属パーツに置換えることがあります。金属材料そのままの単純な置き換えや曲げ加工等での自作であれば、比較的に安易に工作出来ますが、T字形やY字型等の複数の部材を組み合わせる必要が生じた場合、概して接着剤による強度では不足することがあります。この場合の対策としてハンダ付けによる接合を行うと十分な強度を得る事が出来ますので、私が常用している方法を紹介します。
材料と工具
作例として、空中アンテナ線基部で両側端部は共にリング状になっているパーツをガスバーナー・ハンダ付け法にて自作します。用意するものは、当工房サイトの『各種技法』の【工作法】「空中アンテナ線基部の製作法」で作った銅線基部2個と写真の工具です。
【写真工具】
◆石板:加熱養生と部品の仮止め(金属以外で耐熱性と平面性が確保出来れば代用可)
◆ガスバーナー:ガス充填式のポータブル・タイプが取り回し良い
◆マスキングテープ:普段使いの紙製のもの
◆糸ハンダ:市販品(1mmΦ)
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作業の手順
先ず銅線基部2個を仕上り寸法に合わせてカットし、軸端部同士を合わせて石板の上に並べます。
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次にマスキングテープで、銅線基部同士がピッタリ繋がる様にして石板に位置固定します。その際は、銅線基部の接続部分は出来るだけ露出する様してマスキングテープを貼ります。
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続いてハンダ付けに使う必要量だけ、糸ハンダの先部分をカッターナイフで切り出します。因みに糸ハンダの切り出し量は、少し足らんのではと思うぐらいが丁度良いです。
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そして、先の銅線基部の接続部分の上に、ピンセット等を用いて切り出した糸ハンダ小片を置きます。
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続いて、ガスバーナーの準備を行います。廻りに可燃物が無いのを確認しガスバーナーの安全ロックを解除します。着火して銅線基部を含め糸ハンダ小片に向けてガスバーナーの炎を当て、糸ハンダ小片溶けて毛細管現象で銅線基部に染み渡ったら、ガスバーナーの炎を遠ざけます。言うまでもなく、ガスバーナーの消火は忘れずに・・・。
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石板からマスキングテープを除去し、銅線基部を取り出して作業完了です。今回は、仕上り寸法が、3mmと5mmのモノを製作しています。
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以上