カクタス・エース(2008年)

1/48スケール
アメリカ海軍 第223海兵隊戦闘飛行隊 マリオン・E・カール大尉 搭乗機
1942年09月 ガダルカナル島 ヘンダーソン飛行場

◆作品概要◆
【キットメーカー】タミヤ
【スケール】1/48
【機種タイプ】グラマンF4F-4「ワイルド・キャット」
【作品の完成】2008年11月

基本はキット素組み。主な追加工作として、コクピット内の射撃照準器のディテールアップ、及びシートベルトの追加。座席脇の床部窓の設置。
アンテナ支柱及び主翼機銃の金属化。主脚ブレーキホースの追加。識別灯・翼端灯のクリアーパーツ置換え。アンテナ空中線張り。
本体は多重グラデーション法による迷彩塗装の上、経年退色と各部汚しを表現。
撃墜マーキング・国籍標識・部隊記号・機体番号等はデカール使用。

グラマンF4Fワイルドキャットの原型であるXF4F-2が、初飛行したのは1937年です。アメリカ海軍への部隊配備は1940年から始まり、翌年12月の日米開戦を迎えます。開戦当初は向かうところ敵無しの快進撃を続ける日本海軍機動部隊と艦載機群、特にその先頭に立って抜群の活躍を見せる零式艦上戦闘機(零戦)は、アメリカをはじめとする連合国軍機パイロットにとって常識を超えた神秘的とも言える軽快な運動性能で、実際以上に恐怖感を与える恐るべき存在でした。

F4Fは、この零戦の猛威の矢面に立ち苦しい戦いを強いられるのですが、不時着した零戦を回収しその性能及び弱点を徹底的に洗い出して性能比較の結果、旋回性、航続力性能では劣るものの、急降下性能や防弾装備、無線機等の装備では逆に勝り、その他の性能でもほぼ同等であることが判明し、2機がペアになって連携しお互いをカバーしながら戦う「サッチ・ウィーブ戦法」の導入などで、劣勢を次第に挽回しつつ苦戦しながらも互角の戦いを展開しました。

F4F-4型は、航空母艦への積載数を増やすため、F4F-3の主翼を折り畳み式に改修し、武装のコルト・ブローニングM2 12.7mm機銃を6挺に強化したタイプです。エンジンは、F4F-3型の後期生産機と同じR-1830-86で、防弾鋼板の追加、58ガロン落下式増槽の装備などの小改修も加えられています。1941年11月から生産に入り、翌年にかけて計1168機生産されました。

本作品のマーキングは、F4Fで16.5機撃墜によりワイルドキャットのエース第3位であるマリオン・E・カール大尉(最終:少将)の搭乗機です。

マリオン・E・カール大尉は、史上最高のアメリカ海軍搭乗員の1人として広く認められており、ミッドウェイで第221海兵戦闘飛行隊、ガダルカナルで第223海兵戦闘飛行隊に属し、戦闘機パイロットとして活躍していました。

また、旧日本海軍航空隊のエースの1人である台南航空隊の名指揮官 笹井(醇一)中尉を撃墜した可能性の高いとされており、その技量も一級品のパイロットでした。

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