三沢基地2005/F-16CJ〔ブロック50〕(2012年)

1/48スケール

アメリカ太平洋航空軍 第5航空司令官機 2005年 三沢基地

◆作品概要◆
【キットメーカー】タミヤ
【スケール】1/48
【機種タイプ】ロッキード・マーチンF-16CJ〔ブロック50〕ファイティング・ファルコン
【作品の完成】2012年08月

コクピット内のディテールアップ(キャノピー内ハンドル追加工作、シートベルト追加)。主脚ブレーキホースの追加。自作金属部品(ピトー管)、AOAセンサーの社外アフターパーツの置換え。放電索の極細テグス置換え。機体迷彩部はグラデーション塗装の上、各部汚しを表現。

アメリカ空軍の『軽戦闘機計画』に基づきジェネラル・ダイナミックス社(現在はロッキード・マーチン社)が開発した原型機YF-16は、1974年に初飛行し1978年から量産型F-16A/Bタイプが配備され、第4世代戦闘機としてデビューしました。

現在も本国アメリカ空軍をはじめ、欧州、中東、南アメリカ、アジア等を含めた20か国以上の空軍で4300機以上が運用され、F-4ファントムⅡ、MIG-21等に匹敵するジェット戦闘機の成功作となっています。

日本においても三菱F-2支援戦闘機のベースとなったことや、三沢基地の在日アメリカ空軍、韓国空軍、台湾空軍が使用していることからも馴染みが深いですね。

当初はF-15イーグル等の高額な制空戦闘機に対する補助的な役割を担っていたF-16であったが、1984年に登場したC/Dタイプから高度なレーダー/兵装システムに改修し、対地攻撃も行えるマルチロールファイターに変貌していきました。

現在の量産型はギリシャ空軍等で採用されているC/Dブロック50/52プラス、及びE/Fブロック60ですが、何れもコンフォーマルタンク装備、アビオニクスの刷新、エンジンのパワーアップ等が行われ、イスラエル軍が採用するF-16Iスファと共に第4.5世代戦闘機のレベルまで性能を向上させています。

本キットの機体が属するカテゴリであるブロック50は、1991年10月より引き渡しが始まったアメリカ空軍最終ヴァージョン仕様であり、アメリカ軍での非公式の呼称は「F-16CJ」。

度重なる改良による重量増加への対応として高推力のF110-GE-129エンジンに換装し、レーザー誘導爆弾の運用能力の追加、当時は画期的な照準装置付きのヘルメット(JHMCS)と機動性の高いAIM-9X空対空ミサイルの組み合わせにより空戦能力も強化されました。

本キットはタミヤの新世代シリーズ初の現用機キットで2006年に発売されました。その2年前に発売された同1/32キットでの設計を活かしてエッセンスを凝縮した高密度な内容となっています。パーツ分割からバリエーションキットも展開しており、豊富なアクセサリーパーツも一部は取り外し式となっています。正にスーパーキットの名にふさわしい!

本作品は、基本ストレート素組みです。完成後の取り回しで破損率が高い機首レドーム部のピトー管やその側面にあるAOAセンサーは金属パーツへ、各翼端部にある放電索は極細テグスへの置き換え等を行う程度で仕上げています。

このF-16のキットに共通するキモ部分であるコクピット下部にあるエアインテイクは、パーツ分割の都合上、作業しにくい内部に継ぎ目が発生しますので、根気よく丁寧に継ぎ目消し作業を行う必要があります。この部分は意外とよく目に付くところで、キット製作経験者からは必ず?チェックが入ります。

本作品を作り終えての感想は、パーツの合い、しっかりしたモールド、そして作り易さ・・・、感動の一言でした。もはや部分的なディテールアップに熱を上げなくても、塗装に情熱を注ぐことで、非常に素晴らしい作品の量産化が可能であるとまで思えました。でも、楽なキットばかり作っていると、ディテールアップ技術が衰えそうなので、しばらくは別キットで鍛錬することとします。(塗装技術の鍛錬もね!)

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