鶉野飛行場跡の「紫電改」原寸大模型
昨年(令和2年)9月、兵庫県加西市にある鶉野(うづらの)飛行場跡(姫路海軍航空隊鶉野飛行場、川西航空機姫路製作所鶉野工場跡)内ある備蓄倉庫棟において、大戦中に鶉野町の組立工場で製造されていた局地戦闘機「紫電改(紫電21型)」の原寸大模型が展示公開されいるので観に行ってきました。
本機は、垂直安定板(垂直尾翼)の面積を当初タイプのものより13%減少させた、いわゆる減積タイプと呼ばれる後期生産型(紫電21甲型)に基づき製作されており、操縦席内には当時最新型の四式射爆照準器一型、及び主翼下面の爆弾懸吊架に九七甲型改一を模して設置しているなど、正確に再現されています。
紫電改は戦中時、姫路の工場で各部品を製造後、鶉野に運ばれて飛行場に隣接するここ、川西航空機姫路製作所鶉野工場で完成組立てが行われ、当飛行場から国内の航空隊基地へ飛び立っていたとのこと。まさにロールアウト直後の機体に対面しているかの境地でした。(眼福です!)
また、本機の垂直尾翼に書かれた部隊は、大戦末期に優秀な搭乗員を集めて設立され、敗色濃厚な中で日本本土防空戦にこの紫電改を用いて戦い貫いた部隊として知られる第343海軍航空隊(通称:剣部隊)に所属する第301飛行隊の23号機となっていました。
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