2026/03/01 製作代行~1/72 アメリカ海軍 F-14Aトムキャット(ファインモールド)~製作記事#03

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 本作品は、当サイトをご覧頂いた方からのご依頼にて製作代行させて頂いています。ご依頼の機体は、1980年映画「ファイナル・カウントダウン」の出演で最も有名な飛行隊となった、第84戦闘飛行隊(ジョリーロジャース)で配備運用されていた戦闘機F-14A「トムキャット」です。

令和8年2月度(第3回)の進捗状況

 前回で機体の本組立て、及びウエポン類の組立てと塗装仕上げまで終えましたので、ランディング・ギアの組立てと塗装仕上げの他、キャノピーのパーティングライン消し、機体全体のスジボリ直し、そして塗装準備としてマスキング作業に入ります。それでは各工程の解説です。

ランディング・ギア類の組立て・補強と塗装仕上げ

 キットパーツのランディング・ギアは、ディテールがよく再現されており、また細かくパーツ割りされています。その分、各パーツの接合部の面積は小さく、強度も接着剤にのみ頼る状況なので、強度的に不安が残ります。ですので、金属線(真鍮線)を軸打ちして補強を行います。

 主輪ランディング・ギアのパーツ補強作業を終えたら、パーツを水洗いしてプラカスを除去し、乾燥させてから塗装工程に入ります。塗装を終えたら、ウォッシング→クリアーコートへ作業を進め仕上げます。また、主輪のタイヤ・トレッドは、小スケールに効果的な塗装にて表現しています。

 前輪ランディング・ギアの仕上げです。キットの着陸灯部分のパーツは、クリアーパーツなので、裏側をシルバー色に塗装した後、仕上げ色を上塗りしています。また、オレオ部分のクロームシルバー部分は、ハセガワ・トライツールのミラーフィニッシュを貼っています。

小物類の仕上げ

 落下式増槽もウエポン類と同様に機体との接合ピン部に真鍮線による補強を行った後、塗装→スミ入れ兼ウォッシング→クリアーコートで仕上げます。

 着艦フックの仕上げです。塗装→スミ入れ兼ウォッシング→クリアーコート(グロス)の後で、キット付属の縞々模様のデカールを貼り、乾燥後に仕上げクリアーコートで保護し仕上げます。あと、着艦フックも落下式増槽と同様に機体との接合部に真鍮線による補強を行っています。

 排気ノズル部分の仕上げです。キットの塗装説明図では、黒鉄色と焼鉄色の組合せによる塗り分けですが、実機写真を参考にオリジナル配色を行っています。因みに今回使用したのは、Mr.カラー:スーパーゴールド2 SM202+ガイアカラー:クリアーブラウン No.046、Mr.カラー:焼鉄色 No.61、モデルカステンカラー:履帯色 C-06、タミヤ・カラー:メタリック・グレイ LP-61です。

キャノピー(天蓋部)のパーティングライン消し

 キットの天蓋部キャノピー・パーツの断面形状は、実機を正確に再現しΩ形状となっていることから、パーツセンター部分に沿って、製造過程時の金型脱型に伴うパーティングラインが発生しています。このラインは、実機に存在せず、仕上りを損なう要因となりますので、ライン消し作業を行います。

 先ずは、スポンジヤスリ(神ヤス)#4000で完全にパーティングラインのみを消します。

 続いて、スポンジヤスリ(神ヤス)#6000→#8000→#10000と水研ぎ研磨を行い、セラミックコンパウンド(ハセガワ・トライツール)で最終研磨して仕上げます。

 実機の風防部キャノピー部の中央部ガラスは、グレア防止?処理により色付きとなっています。キットではクリアーブルーの塗装指示ですが、実機写真を見るとクリアーグリーンにも見えるので、クリアーブルーとクリアーグリーンを1:1に混色して内側から塗装しています。

ランディング・ギアのカバー内部の押し出しピン痕処理

 キットの各ランディング・ギアのカバーには、内側に細かなモールド彫刻が施されています。しかし、この内側モールド彫刻の隙間に製造過程で生じた金型脱型時の押し出しピン痕が残っていますので、ピン痕を消す作業を行います。下写真は処理後の状態ですが、赤丸部がピン痕位置でした。

 ピン痕処理の方法ですが、ピン痕凹部に瞬間接着剤を盛って硬化後、切削し平滑にするのですが、廻りモールド彫刻を削らない様に切削する作業はスペース的に困難となります。こんな場合は、リューターに極小スポンジヤスリを装着したツールを使って部分切削すると綺麗に仕上がります。尚、切削作業中は、誤って廻りモールド彫刻を削らない様にマスキングテープを貼って養生することを忘れない様に。

その他補強と補修

 キットの水平尾翼と機体との接続は、パーツの軸による凸部と機体側の凹部のみで行われ、ポリキャップ等で軸保持を持たせる軸受け機構となっていません。尚、このプラ材のパーツの軸は、結構太く強度的に配慮されていますが、やはりプラ材なので、将来的な強度保持に不安が残ります。ですので、金属線(真鍮線)を軸打ちして補強を行います。

 キットの機首部は、レドーム部分と機首部分が別パーツにて分割されています。これらを接続する際に段差が生じ、仕上りを損なう要因となりますので、段差消し処理を行います。処理方法は、段差の低い方(レドーム側)にプラペーパーを貼り嵩上げした後、機首側のモールドを潰さない様にマスキングテープで養生しながらヤスリ等で面が自然な連続となる様に切削します。

 その他、本キットは、機首部の点検ハッチや機体胴体部のエアブレーキ等を開閉選択できる仕様となっているため、開閉パーツは別パーツとなっています。尚、開状態を選択する場合は、気にならないのですが、閉状態を選択すると、機体面と別バーツ面との接面部エッジがダレていることもあり、面レベルが合わず調整作業が必要になります。これが結構厄介で、機首廻りは大小の凹凸彫刻ディテールが集中しており、ダメージを与えない様に調整するため、結構大変な作業となりました。

機体全体のスジボリ直し

 キットの凹モールドであるスジボリ・モールドは、部分的に浅いトコロがあり、スミ入れ時の色ムラになることが予想されます。よって、スジボリ直しを行うのですが、対象部のみの部分的なスジボリ直しを行った際、目視判断となることから見落としや、一見十分な深さと判断したトコロも後で微妙に浅かったと判ったりすることもあるので、全体的にスジボリ直しを行います。時間と労力が必要な作業となります、コツは、一気に行わず部分的に分けて時間を置きながら作業することで、綺麗で丁寧な印象に仕上がります。

 また、キットの凹モールドは、スジボリ以外にファスナー・ビスのモールドも施されているので、同様に深く彫り直します。これと合わせて全体的にスジボリ直し作業が完了したら、全体をスポンジヤスリ等で研磨し、スジボリ部のプラ材の盛り上がり部やメクレ部を除去し全体面を均します。その後、機体をぬるま湯に浸けてモールドに詰まったプラ粕を歯ブラシ等で除去します。因みに大型の超音波洗浄器を使用すると簡単に綺麗になります。

 このキットには、A型特有のグローブ・ベーンの機構が再現されています。組立説明書では、後付けにて開閉出来るギミックとなっていますが、回転軸部に粘りや抜け止めストッパー等の機構まで設計考慮されていませんので、取り回し中にこのベーン・パーツ部分が、パタパタと出過ぎたり入ったりと、将来折れるか外れて紛失することが容易に予想されます。今回の依頼は、駐機状態ですので、破損・紛失リスクを考慮し収納状態にて固定接着としています。

 本作品では、グローブ・ベーンの存在感を表現するため、スジボリで別パーツ感を表現しています。

塗装準備・マスキング作業

 水洗いして乾燥後、機首部に風防部キャノピー・パーツを接着し、ガラス面と操縦室内をマスキングします。続いてコクピット全体、オーバーウィング・フェアリング部の主翼を差し込む隙間廻りをマスキングテープやスポンジを詰めてマスキングします。

 機体下面では、先行塗装を行ったエアインテイク内、エンジン排気口にマスキングし、塗装準備が終わりました。

次月の作業予定

 今月の作業は、ランディング・ギア等の小物類の本組立てと塗装仕上げ、及び機体全体のスジボリ直しとマスキング作業まで終えました。次月は機体本体の塗装作業に着手したいと思います。

・機体本体の塗装作業

それでは、次月末まで、ごきげんよう。

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