川崎 二式複座戦闘機「屠龍」丁型 製作記まとめ(主に工作編)
前回より、外装小物と外装仕上げ作業を進めています。今回で漸く機体の完成を迎えるのですが、本作品では、余剰パーツを使って最終完成形に向けて第2段階の作業を継続して進めます。
機体の仕上げ完了
引き続き、機体本体に仕上げた各小物類パーツ群を取り付け、最後に空中アンテナ線(黒色ナイロンテグス0.2mmΦ)を張って、取り合えず機体部分の完成です。
今回、キットの素性を活かして、機体本体のコンセプトである2要素~材料素地(ジュラルミン、動翼部の帆布等)と内部メカ(クリアー・スケルトン)~を表現してみました。
尚、キットでは主翼内部の構造材(梁材)が省略されていますので、必要な箇所のみ部分的に自作プラバンにて追加する等し、ディテールアップしています。また、塗装では、金属素地となるシルバー部分が単調化しない様に、トーンやテクスチャーを変えています。
見立て台座の製作開始
キットの機体外装パーツは、クリアー仕様とグレー仕様の両方が入っており、選択式で製作することになっています。ですので、どちらかの仕様パーツが、余剰パーツとして残ってしまいます。ここで初めて?明かしますが、本作品のグランド・コンセプトは、「キットの素性を活かした製作」です。よって、この余剰パーツを使って見立て台座を製作します。
本キットは、内部フレームに外装パーツを取り付ける構成となっていますので、各外装パーツだけでの接合では全体的に強度不足となります。特に主翼部分は、機体胴体との接合が問題となります。加えて外装仕上げにはリベット打ちを施しますので、内部補強も必要になります。
ですので、主翼パーツ内部には、リバース・エンジニアリング風に、キット内部フレーム・パーツから採寸して、プラバン(1.2mm厚)から切り出した主桁を仕込みます。ポイントとしては、機体胴体との仮組みを十分に行って、主翼の上反角に注意しつつ、自作の主桁パーツを部分補強して、主翼パーツ内面に接着します。
機体胴体パーツについても、プラ棒やキットのランナー等を使って内部につっかえ棒を仕込んで補強します。
内部(隠蔽部)のシャドー塗装
見立て台座は、内部メカの無い抜け殻の様な仕上がりをイメージしていますので、外から見える内部部分に予めブラック色にてシャドー塗装してから、各外装パーツを組み立てます。
見立て台座への追加工作
見立て台座に必要となる、上乗せ機体の主輪と尾輪が乗る部分の加工・工作を行います。まず、上乗せ機体と干渉する垂直尾翼部分をカットして、開口部を塞ぎます。次に主輪が乗る主翼のエンジンナセル上面部をカットします。
また、見なし台座の下面は、飛行状態とすべく主脚庫を閉状態に加工し、支持柱を仕込むため孔を開けます。
主翼部分と尾翼部分の補強工作
上乗せ機体の主輪が乗る部分には、プラバン(1.2mm厚)とプラ棒(2mm角)を組み合わせて受け台を自作し、主翼内の自作主桁に接着固定します。
この時、上乗せ機体の重量を考慮して受け台は、主翼内の主桁に接着材と極小ボルト・ナットで固定しています。因みに今回使用した極小ボルト・ナットは、眼鏡用に使われているモノを流用しています。
また、上乗せ機体の尾輪部分は、見なし土台のカットした垂直尾翼部分に乗りますが、スペースが狭いので脱落する恐れがあります。よって、脱落防止用の自作フレームを設置します。この脱落防止フレームは、2本の洋白線(0.8mmΦ)を曲げ加工し、ハンダでロウ付けしています。
因みに脱落防止フレームを見なし土台にセットすると下写真の様になります。
今回はこの辺で、ごきげんよう。
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