2024/10/22 製作記事~1/32 ニューポール17(ホビークラフト)~#03

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ニューポール17 製作記まとめ(主に工作編)

 前回では、仮組みができる状態まで必要なパーツの切り出しと整形を行い、全体の仮組み確認からあらわとなった課題攻略に入りつつ、既に調整済みの部分パーツの塗装仕上げまで行いました。今回は、引き続き仮組み課題攻略を行いつつ、ディテール・アップも同時に行います。

上主翼の前部支柱廻りの調整とディテールアップ

 先ずは上主翼の前部支柱廻りの調整作業に入ります。この支柱パーツの断面の大きさに比べて、上主翼側のダボ孔がひと回り大きいことからガタが生じ、垂直・水平の精度の維持が微妙なので、ジャストフィット改修を行います。

 方法は、支柱パーツにプラ板を巻いて太くするのですが、ディテールアップも兼ねて上主翼の取り合う各基部の金物ディテールに見立て、切り出したプラ板(0.2mm厚)等にて再現します。また、バランス調整も兼ねて、機体と取り合う基部の金物ディテールも同様に再現します。

風防の補強と位置決め

 風防の取り付け位置の調整作業に入ります。先ずガラス部分を切り出したマスキングテープにて養生しておきます。この風防の機体胴体への取り付け位置については、本接着時に確定出来るように真鍮線0.3mmΦにて軸打ちしておきます。

 風防を上主翼の後部支柱(逆V字形)のフレーム内に納まる様に調整した後、設置位置を割り出して、風防の軸打ち真鍮線を受ける孔をピンバイスで開口します。

 また、設置した風防に上主翼の後部支柱(逆V字形)フレームを被せると、風防パーツとの間に隙間が生じることが確認できたので、隙間埋めのため0.5mm厚プラ板をフレーム内側に貼り増しします。

 再度、設置した風防に上主翼の後部支柱(逆V字形)フレームを被せて状況確認します。見込み通り、ピッタリ納まりました。

 次に上主翼の後部支柱(逆V字形)フレームも前部支柱と同様に機体や上主翼と取り合う基部の金物ディテールを再現します。後部支柱(逆V字形)フレームは、貼り増しにて厚みが増していることから、バランスを考慮して削り込みにて上下金物ディテールを彫刻しています。また、上下金物間の風防固定バンドは、鉛板0.1mm厚から切り出して瞬間接着剤にて固定しています。

コクピット内部の木製+鋼製フレームの構築

 続いて機体内部の製作に取り掛かるのですが、キットでは一応、内部フレームのモールド(凸ライン状)は施されているものの、インストからも分かる様に内部を構成するパーツが少なく省略されています。つまり、実機と異なりガランドウ感が否めない。ですので、自作にて内部の木製+鋼製フレームを構築します。

 先ず機体胴体の機首部分ですが、既にエンジン+プロペラの回転ギミック用にマグネットを仕込んでいます。更にこの軸部分は、エンジンへの給気管を収納していますので、機体側面の給気導入口まで丸プラ棒にて追加配管します。

 そして、内部の木製+鋼製フレームを角プラ棒(1mm角)と丸プラ棒(1mmΦ)から切り出し組み立てて行きます。因みに各材の接続部には、銅線(0.19mmΦ)を軸打ちし補強しつつ、瞬間接着剤にて固定しています。ブレース材は、ピアノ線(0.2mmΦ)を使用し、フットバーはキットパーツに足掛ベルトを鉛板(0.2mm厚)から切り出して追加しています。

パイロットシートのディテール・アップ

 パイロットシートの製作です。先ず、背板の開口が無かったので、ピンバイスにて開口しています。
座面クッションもプラ板0.5mm厚を貼り増しにて追加し、背板上部のフレームモールは、丸プラ棒0.5mmΦにて追加し、ディテール・アップています。シート裏の固定脚も自作の木製+鋼製フレームに合わせてキット・パーツを改修しています。

操縦桿のディテール・アップ

 操縦桿ですが、強度的に使えないので、真鍮線や真鍮パイプに置き換え改修し、補強とディテールアップを庫なっています。

 続いて、操縦桿の両側のパーツは、主翼エルロンの操作ロッドです。これも実機通り操縦桿と連結する仕組みに改修しています。

燃料タンクの自作

 機体胴体の機首内、エンジン直後に設置される燃料タンクです。もちろんキットパーツとして無いのでプラ板から切り出して自作しています。底面は見えないので、手抜き省略です。

弾倉ユニットの自作

 機体胴体の機首、燃料タンク直後に設置される弾倉ユニットです。燃料タンクと同様にキットパーツとして無いのでプラ板から切り出して自作しています。実機では弾帯をセットするためのハッチがあるのですが、弾倉ユニット自体は、完成すると殆ど見えなくなるのでオミットしています。

機首機銃のディテール・アップ

 機体各部がディテール・アップされている中、機銃(ビッカース機銃Mk.Ⅰ)もバランスを考え、エデュアルド製のディテールアップ・アイテムを投入します。

 キットパーツ(下写真の上)とのディテール比較です。キットも一応、特徴を捉えているのですが・・・。やはり全体の精密感が違います。因みに、改修機銃下部の棒状のモノは、空薬莢の排出シュート管です。

 あと、コクピット内にある唯一の計測器(タコメーター)も自作します。丸プラ棒3mmΦの断面にピンバイスにて2mmΦの孔を開け、同径のスピンドルにて開口底をフラットに整形します。塗装後にメーター・デカール(ジャンク)を貼り、透明プラ板から切り出したガラス・パーツを貼って仕上げる予定です。メーターの固定プレートは、切り出したプラ板0.3mm厚を裏に貼って整形しています。コードは、0.3mmΦのフレキシブル・ワイヤーにて製作しています。

コクピット内計測器の自作

スロットルレバー・フレームのディテール・アップ

 スロットルレバー・フレームのディテール・アップを行います。先ずはキット・パーツままの状態です。何とも省略感が否めません。

 これをフレームっぽくなる様に開口を開けてディテール・アップし、更に自作したフレーム・パーツを取り付けます。因みに自作フレーム・パーツは、銅線0.27mmΦを加工しています。

コクピット内各部パーツの仮組み確認

 自作したコクピット内部の木製+鋼製フレームにパイロットシート、操縦桿、メーター、そしてスロットル・レバーをセットします。

 前方からのショットです。各自作パーツが干渉しないか、隙間がないか、チェックします。

 更に燃料タンク、弾倉ユニットをセットします。

 前方からのショットです。同様に各自作パーツが干渉しないか、隙間がないか、チェックします。

 組み上がったコクピット・フレームのユニットを機体胴体にセットし・・・、

 機銃(ビッカース機銃Mk.Ⅰ)と主翼エルロンの操作ロッドもセットします。

 前方からのショットです。同様に各自作パーツが干渉しないか、隙間がないか、チェックします。イイ感じです・・が、燃料タンクは、見えなくなってしまいますね。

機首廻り外装類の仮組み確認

 反対側の機体胴体パーツを取り付けて、機体内部のフレーム+臓物パーツの納まり状態の確認を行います。無理なく、目立つ隙間なく各部パーツが取り付けられそうです。

  今回はこの辺で、ごきげんよう。

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