2022/09/18 製作記事~1/24 幻のへブミューラー・ビートル(グンゼ)~#02

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VW へブミューラー・2シーター・カブリオレ 製作記まとめ

 前回でカブリオレ・タイプへの形状変更を行うべく、キットのルーフ+リアフードの全体撤去とカブリオレ・リアフード構築の製作まで行いましたので、今回も引き続き、外部フォルム変更の改修を行います。では、製作の解説に入ります。

フロント・ウインドゥ枠の改修

 まず、カブリオレ・タイプのフロント・ウィンドゥ枠の形状は、セダン・タイプと異なり角ばった形状をしていますので、角部にプラ板を足して「カド」を作ります。

 次にフロント・ウィンドゥ枠の外形状の改修と合わせて、枠トップの厚みもボリューム・アップします。尚、写真(下)はサフェーサー吹き後の状態ですが、下地をプラ板+光硬化パテにて工作しています。

 続いて、枠支柱(Aピラー?)部分の改修を行うに際して、内装との納まりを考慮する必要があるため、キットの前後席が一体となったサイド内装パーツの内、前席の両ドア内部パネル部分のみを切り出して先行して接着します。その際にサイド・ウィンドゥ硝子を収納するスリットをプラ板を挟んで仕込んでおきます。

 枠支柱(Aピラー?)部分の外側には、水切りリブをプラ板から切り出して追加します。

 合わせて、枠支柱(Aピラー?)部分の内側には、サイド・ウィンドゥ硝子とのシール・ゴムもエバーグリーンのL型プラ材を加工して接着します。

ホーンホール・グリルの改修

 フロントのホーンホール・グリル(ヘッドライト下方の小判状のモノ)の改修作業です。キットのモノは、ボディと一体モールドとなっており、小判と言うより大判なので、小型化と立体化の改修をおこないます。

 ホーンホール・グリルの小型化に際し、パーツは自作となります。今回加工性を考慮して、銅パイプ(外径3mmΦ、肉厚0.2mm)を潰して楕円形に加工してグリルの枠にし、0.2mm厚プラ板を積層接着してグリル状にしたモノを切り出して中に仕込んでいます。

 まず、キットのホーンホール・グリル凸モールドを削り取り、正しい位置を実車写真を参考に割り出して孔開けし、自作したホーンホール・グリルのパーツを仕込みます。

 一通りの作業を完了した後、サフェーサー吹きにて状況確認します。

サイド・ステップ廻りのディテールアップ

 へブミューラー・カブリオレ実車の腕木式ウィンカー収納部は、ドア前方のサイド・パネルに設置されていますので、モールドを追加します。それから、ドア下部にあるサイドステップにメッキ・モールとなる0.2mm厚プラ板にて切り出して接着します。のっぺりしていたキットのサイドステップに追加ディテールしたので、リアル感が出てきました。

各ウィンドウ・ガラスの改修

 フロント、両サイドのウィンドゥ・ガラスは、実車でもフラット形状のガラスなので、0.2mm厚の透明プラ板にて切り出して自作します。

 ボディに関する作業を一通り完了した後、全体にサフェーサー吹きにて形状確認。更に自作の各ウィンドゥ・ガラスをボディにセットして仮組確認します。

排気管廻りの改修

 排気管廻りの改修です。このキット、マフラーのサイズが大きくてボディに干渉するため、シャシーがカッチリ納まりません。ですので、このマフラー部分をカットしてダウンサイジング化します。

 改修マフラーは、5mmΦプラ棒を切り出して製作します。エンジン(排気接続管)との接続には、0.4mmΦ真鍮線を介して補強を入れています。また、キットはダブル排気管ですが、この時代はシングル排気管ですので、合わせて改修します。

 シャシー+ボディに改修マフラーをセットしたエンジン部分を仮マウントします。いい感じに納まりました。因みに排気管は、アルミパイプ(外径:1.0mmΦ)に置き換えて、メッキパイプを表現しています。接続補強は、真鍮線0.8mmΦを使用しています。

 そして、仕上げの塗装ですが、ほぼ新車設定なのにエンジン廻り・・・、少々汚し過ぎて結構年期が入ってしまいました。まぁ、良しとします(苦笑)。

 今回は、ここまで。次回に続きます。ごきげんよう!

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