2021/03/21 製作代行~1/48 紫電改(ハセガワ)~製作記事#02

新着情報

 本作品は、当サイトをご覧頂いた方からのご依頼にて製作代行させて頂いています。ご依頼の機体は、日本海軍局地戦闘機 紫電21型(紫電改)で、マーキングは第343海軍航空隊(通称・「剣」部隊)の戦闘301飛行隊(新選組)隊長で有名な菅野 直大尉機です。

令和3年3月度(第2回)の進捗状況

 紫電改に関する細部形状や細部塗装の色等について、参考となる復元機等の写真や公開資料は、そのほとんどが後期生産型「紫電21甲型」なので、今回の前期生産型「紫電21型」を製作するにあたり、それらから類推しなければならないが多々あり、しかもそのベースとなる復元機も誤った考証によるものも含まれている状況の中、あちこっちの資料とにらめっこが続いていますが、製作状況は予定通りの進捗で“十の字”のまで組み上がりました。

発動機廻りの製作状況

 プロペラ減速室カバーの廻りに配置されている、発動機「誉」の点火プラグ線を0.19mmΦなまし銅線にて追加しました。18気筒に2本づつの配線となります。(1円玉:大きさ対比用)

 発動機は、各部品を塗装しエナメル塗料にてウォッシングを行った後、組上げて完成しました。尚、塗装配色について、組立説明書では黒鉄色の一色指定、復元機では全体的にシルバー色となっていますが、当時の白黒写真から想定して配色しています。

操縦室廻りの製作状況

 キットの操縦席には、背板部分のシートベルトが予めモールドされていますが立体感に乏しく、また座面部分のシートベルトが省略(復元機を参考にしたものと推察)されているので、背板シートベルトのモールドを削り取り、別売りアフターパーツ(ファインモールド社製/Nano Aviation)を追加しています。(1円玉:大きさ対比用)
 また、同様に一体モールド化している操縦席後部の座席高さ調整綱も削り取り、0.3mmΦ真鍮線にて置換えています。

 当ウェブサイトでの塗法「ワンウェイトーン塗り」にて基本塗装を終えた状態。

 今回の計器盤のディテールアップは、別売りエッチングパーツ(エデュアルド社製)を使用します。

 基本塗装を終えた操縦席の各部へ部分塗分けとハイライト塗装を行い、エナメル塗料でのウォッシングにて全体トーンをなじませた後、エッチングパーツを指定部分に貼ります。

 計器盤も同様にエッチングパーツを貼ります。尚、射爆照準器の電源コードはエッチングパーツを使用せず、立体感を出すため0.19mmΦなまし銅線にて追加しています。(1円玉:大きさ対比用)

 計器盤のアップ写真です。因みに各メーター部分には、ガラス表現として艶有クリアーを垂らして雰囲気を出しています。

 前期型は、零戦と同じく旧式の九八式の射爆照準器を装備しています。キットのパーツから分厚いフィルターガラスと反射透明ガラス部分をカットし、エッチングパーツ付属の透明フィルムに置き換えます。また、予備照門(ファインモールド社製/エッチングパーツ)、及び照準器レンズをクリアーパーツにて追加しました。(1円玉:大きさ対比用)

 九八式の射爆照準器のアップ写真です。因みにフィルターガラス部分には、スモーククリアー色にて着色してあります。

 これにて操縦室内の各部分は完成しましたので、この後に各部を組み上げて機体胴体へ取付けます。

機体胴体廻りの製作状況

 組立説明書で指示がある機体胴体右側部に凸モールドされている救命筏収納部覆を削り取ります。また、操縦室部分の組込み準備としてその周辺部の塗装を行って置きます。

主翼廻りの製作状況

 真鍮パイプにて自作の主翼前縁部の20mm機銃の銃身は、塗装すると厚ぼったくなるので、定番の薬品黒染め処理しています。

次月の作業予定

 今月の作業は、操縦室と発動機等の作り込みと仕上げを中心とする精密な作業が大半となりました。次月は残り主脚部等の作り込みと仕上げ、続いて機体本体の組上げと全面リベットの手打ち作業に移行して行きます。

それでは、次月末まで、ごきげんよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました