中国殲-15(J-15A)艦載戦闘機「フライングシャーク」 製作記まとめ(主に工作編)
前回では、本格組立ての前に行っておく補強工作、部分ディテールアップ工作の解説を行いました。 今回から、本格組立てに向けて製作を進め、コクピット廻りの製作と塗装仕上げ、小物類の塗装仕上げを行います。早速、解説に入ります。
コクピット廻りのディテールアップと塗装仕上げ
まずは、コクピットの製作ですが、パイロットシートのディテール省略化が目立ちます。J-15のパイロットシートは、ベース機のSu-33と同じなので、ハセガワ・キットのSu-33のパイロットシート・パーツ(下写真:右側)と比較してみました。

キットのパイロットシート・パーツ(下写真:左側)のヘッドレスト後部はなんと、まさかの肉抜き状態。また、大きさもハセガワのパイロットシート・パーツ(下写真:右側)より高さが低いことが分かりました。

なので、ディテール・フルなハセガワ版のパイロットシート・パーツを採用し、アフターパーツ(ファインモールド製)のシートベルト(Su-33用)を追加しました。不思議とピッタリ納まりました。

キットのキャノピー・パーツですが、Ω形断面のため、中央にパーティングラインがあります。また、風防前方に設置されている突起状の赤外線探知・照準/レーザー測距装置部分との一体成形によるパーティングラインの段差もあり、平滑処理が必要となります。

キットのキャノピー・パーツ中央のパーティングライン消しと風防前方の突起部分との平滑調整を終えた状態。キットのキャノピー・パーツ厚は、厚いので、透過部分が歪んで見えます。また、風防前方の突起部分と機体との間に隙間が生じたので、プラ板を挟んで調整処理を行っています。

さて、コクピット内の塗装に入るのですが、キットの塗装説明は大雑把で、細部の塗り分けが分からないのと、塗装色そのものが実機と異なる様ですので、実機写真から近似色を選定します。コクピット内部色は、実機写真の第一風防枠の内側やパイロット・シートのサイド壁から、青系のグレー色。計器盤上部の覆い部分は、艶消し黒色。風防内の機体上面色は、黄緑系のグレー色と判断。それぞれ順にクレオスのC515(ジャーマングレーグラブ/退色時)、タミヤカラーのLP60(NATOブラック)、クレオスのC351(FS34151/ジンク・クロメイト)をチョイスします。

パイロットシートの塗装仕上げです。実機画像等が見つからないため、J-15のベース機であるSu-33のハセガワ・キットの塗装説明を参考に塗装しています。

裏面も同様にコクピット内部色で塗り分けています。

コクピット内部の仕上げです。計器類は、キット付属のデカールを貼っています。キット計器盤パーツには、凸モールドで計器が彫刻されていますが、デカールは薄く、デカール軟化剤で綺麗に馴染みます。

コクピット部分の仕上り確認のため、パイロット・シートを仮置きしてみました。ナナニイとしては、十分なディテールではないでしょうか。

エアインテク内部の塗装仕上げ
このキットには、部分ディテールアップ用の専用エッチングパーツも入っています。エアインテイク・パーツでは、底部と両側面をスライド金型で一体成形しているためか、各エアインテイク両側面のメッシュモールドは、エッチング・パーツを貼付け再現する手法が取られています。このパーツはメッシュ部分が抜けていますので、接着に瞬間接着剤を使うとメッシュが詰まって見映えが悪くなります。よって、接着剤は、普通にプラ用の流し込みタイプ接着剤を使います。エッチングパーツをプラパーツの所定位置にセットし、ピンセット等で軽く押さえ付けながら接着剤を流し込むと、プラが溶けてエッチング・パーツ面に密着し、結構強固に面着します。吸盤がくっ付く要領でしょうか、メッシュ・モールドはつぶれず綺麗に仕上がります。

ジェット機特有で、エアインテイク内部は、製作手順上で先行仕上げとなります。このキットでは、エアインイク内部に異物吸入防止用のフィルター・パネルが、展開状態でパーツがセットされています。因みにこの異物吸入防止用のフィルター・パネルは、フランカー系の機体に装備された格子状のフレームに網が張られている構造で、離着陸時やタキシング時に立上り、空気取り入れ口をカバーします。ですが、キットパーツは、簡単なモールド付きのプラ板パーツで再現されており、透過性がないので、網部分をダークグレイ色、凹モールドの格子部分にスミ入れ要領にてライトグレイ色を塗装し仕上げました。尚、エアインテク奥にエンジンのフィンが再現されているのですが、見えなくなります。

エアインテイク内部の仕上り状態です。一般に異物吸入防止用のフィルター・パネル装備機は珍しい部類に入りますので、見慣れないこともあって、エアインテクを除き込むと「何だろう?」と思ってしまいますね。

主脚・前脚部分の塗装仕上げ
続いて、主脚部の塗装仕上げです。ロシア戦闘機特有のグリーン色のホイールから、ベース機のルーツを感じます。

前脚部の塗装仕上げです。各部形状は原型機と比べほとんど同じです。キットの着陸灯パーツは、クリアーパーツなので、ライト部分をマスキングした後、先にシルバー塗装を行って仕上げ色の塗装を重ねることで、ライトの奥にある反射面を表現することが出来ます。

各種搭載ミサイルの塗装仕上げ
武装類の仕上げに入ります。PL-8空対空ミサイルは、白色(C316)で全体を塗装し、後翼の可動翼部をスーパーアイアン2(SM203)で塗り分けしています。また、先端部の赤外線シーカーは、グロスブラックで塗装しています。

PL-12空対空ミサイルは、全体白色(C316)塗装なので塗装は楽ですが、各部のデカールはバラバラなので、統一性を持たせるため目分量貼りとはせず、マスキングテープを貼って治具にして、位置決めしながら貼ったため、結構時間が掛かりました。

そして最後は、YJ-12空対艦ミサイル。デカールなしなので、白色(C316)塗装して完了。他ミサイル同様にウォッシュ仕上げしています。

今回はこの辺で、ごきげんよう。


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