2023/09/09 製作記事~1/32 屠龍丁型(造形村)~#03

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川崎 二式複座戦闘機「屠龍」丁型 製作記まとめ(主に工作編)

 前回では、操縦室廻りを含めた機体内部の組立て作業完了、及び各部の小物類の塗装仕上げ完了まで進みました。今回は機体内部の各部仕上げ完了を目指します。また、機体外装の下地処理等も並行して進めて行きます。尚、ディテールアップは、ポイントを絞って最小限に留めます。

発動機の小物工作と外装仕上げ

 前々回で発動機部分は仕上がっていますので、外装の仕上げ作業に入ります。と、その前に発動機に組み込まれている給気管の工作を行います。キット・パーツは、下写真の左側の用に3つのパーツに分かれており、上面の発動機カバーの裏側に取り付け・接着する構成になっています。今回は、片側の発動機のみカバーが無い状態で仕上げますので、自立状態へ改修しています。(下写真の右側)

 続いて、カウルフラップですが、今回は開状態を選択します。キットでは、フラップ開閉ロッドが再現されていませんので、基部をプラ棒(1.0mm半円)、及びロッドを真鍮線(0.4mmΦ)で追加しディテールアップします。

 発動機の外装について、キットにはグレー色の通常プラ材とクリアー・プラ材の2種類がセットされており、選択式になっています。今回は、スケルトン風に仕上げる予定ですので、クリアー・プラ材を選択するのですが、パーツ全体が、擦りガラス(下写真の右側)の様になっています。これは、プラ表面が梨地状の凹凸があることから生じている現象なので、透明度アップ化するための下準備として、パーツ表面をスポンジヤスリ等で平滑化しながら番手を変えて磨き上げて行きます。因みに下写真の左側のパーツは、400番から磨き出して最終10000番で磨き終えた状態です。

 そして、透明度アップ化の仕上げとして、「GAUZY AGENT(AKインタラクティブ社)」を使います。このお助けアイテムは、水性の乳白色の液体で、パーツを液が入ったボトルに直接浸けて、流れ落ちる液が無くなったら乾燥させます。乾くとパーツの細かい磨きキズを埋めて透明に仕上がります。

 各パーツを仕上げて、発動機パーツに組込んで取付け・接着して行きます。今回、左右の発動機で仕上り変化をつけるべく、右側のみ一部外装パーツを外した状態としています。

 カウル・フラップの裏側のアップです。見にくいですが、カウル開閉ロッドの存在をお分かりになれるでしょうか。

機体内部の仕上げと外装仕上げの下準備

 機体内部、既に塗装を終え仕上がっています。また、各部の小物もセットして機体外装との納まり調整も終えています。 因みに内部塗装色は、発動機部分と同様に自作調合色の黄緑七号で塗装しています。

 因みに機体外装をクリアー・プラ材で組むと下写真の様になります。やはり、パーツ全体が、擦りガラス状なので、内部は中途半端にしか見えず感動が薄いですね。

 そこで、前回と同様に透明度アップ化するための下準備として、各外装パーツの表面をスポンジヤスリ等で平滑化しながら番手を変えて磨き上げて行きます。尚、今回のパーツは大きいので、透明度アップ化の仕上げは、クレオス スーパークリアー(光沢)を缶スプレーで、パーツの表裏を吹いてクリアーコート塗装します。乾燥後、下写真の通り透明に仕上がります。

 主翼パーツも同様の処置を行います。あと注意点として、キット・パーツの裏側には、脱型時の押し出しピン(凹状)跡がありますので、この透明化でより顕著に見えてきます。よって、パーツ表面をスポンジヤスリ等で平滑化と同時に、この押し出しピン跡を除去する必要があります。今回、除去処理には、デザインナイフの刃をカンナ掛けの要領で、押し出しピン跡廻りのパーツ表面を削って段差を目立たなくしています。

  今回はこの辺で、ごきげんよう。

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