2023/08/18 製作記事~1/32 屠龍丁型(造形村)~#02

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川崎 二式複座戦闘機「屠龍」丁型 製作記まとめ(主に工作編)

 前回では、発動機部分の仕上げ完了と、操縦室廻りの組立て作業を途中まで進めていましたので、今回も引き続き操縦室廻りの各部パーツの組立てを進めて作業完了を目指します。また、各部の小物類も並行して仕上げて行きます。尚、ディテールアップは、ポイントを絞って最小限に留めます。

操縦室廻りの組立て(続き)

 前回の取り残し、操縦室の背後に設置された上向き砲(ホ五/二式20mm固定機関砲)の組立てです。この部分における各パーツの取り付け・接着は、インストの手順通りに組み立てないと上手く納まらないので注意が必要です。

 続いて、操縦室内の計器盤のディテールアップです。今回は計器盤パーツに別売りの専用エッチングパーツの計器盤を貼りますので、事前に計器類のモールドを全て除去します。そして、計器類の裏側になまし銅線(0.3mmΦ)を追加し、計器類の配線を追加しています。

尾輪の後嵌め加工

 尾輪部分について、キットのインストでは、先に尾輪柱部に尾輪を組み込む構成になっていますが、両側の尾輪受けのパーツ接着ラインが見えてくるので、塗装工程を考慮し尾輪を後嵌め式に加工しています。キットの尾輪軸径が1.4mmΦなので、真鍮パイプ(外径:1.4mmΦ、内径:0.9mm)に置き換え、その中を貫通する軸に真鍮線(0.8mmΦ)を組み合わせると上手く納まります。

主翼部分のディテールアップ

 今回の作品の仕上りで、露出することになる主翼内部について、キットではエンジンナセルから外側の主翼構造が省略されていますので、関連資料を参照しながら再現します。

 尚、各部の追加した梁部材は、作業中や塗装工程でバラけない様に、主桁外側からピンバイスで貫通孔を開けて真鍮線を差し込んで補強固定を行います。下写真は、左右主翼の追加作業が完了した状態。

小物類の塗装仕上げ

 主輪は、タイヤとホイールが別パーツとなっていますので、別々に塗装して組み合わせます。尚、タイヤ・トレッド(溝)のスジボリについて、キットでは浅いので彫り直しています。また、尾輪は、タイヤとホイールが一体化しているので、マスキングによる塗装にて塗分けを行っています。

 今回の作品では、プロペラを無塗装銀で仕上げます。因みに今回使用した塗料は、スピンナー部分をタミヤ・ラッカーのシルバー(LP-11)、プロペラ部分をガイアのプレミアムミラークローム(GP-08)です。このガイアのプレミアムミラークロームは、塗装後に柔らかい布で軽く磨くと更に光沢が増し、上品なメッキ調に仕上がります。

 ホ五 二式20mm固定機関砲は、砲台兼弾倉部分をブラック塗り、機関砲部分を当サイトの「銃器等の塗装法」にて行っています。

【銃器等の塗装法】
塗装法の解説 銃器(機銃や機関砲)等の塗装について、組立て説明書ではガンメタリックや黒鉄色等での塗装で指示されているのが一般的です。しかし、黒染鉄が鈍く光るリアルな「銃」の仕上り感には今ひとつですね。そこで、私が常用している方法を紹介してみ...

 続いて、ホ二〇三 37mm機関の塗装についても同様に上記の「銃器等の塗装法」にて行っています。因みに弾丸部分は、キットのインスト通り、ファレホの真鍮色(BRASS)を使用しています。

 燃料タンク(胴体・両主翼)の塗装について、金属部分を当サイトの「ノッキング・ブラシ塗り」にてテクスチャーを追加し、単調なシルバー色とならない様にしています。

【ノッキング・ブラシ塗り】
【塗装方法の解説】 本サイトの作品において、主に機体ジュラルミン素地仕上げ部分に用いている塗装方法をノッキング・ブラシ塗りと称しています。特に大戦末期の日本軍機に多く見られる無塗装面の再現を図っています。概要は、下地となるシャドー・シルバー...

  今回はこの辺で、ごきげんよう。

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