エース・オブ・フレンチエースィズ(2024年)

1/32スケール
フランス空軍 第65飛行中隊 シャルル・ナンジェッセ中尉 搭乗機
1916年 フランス 秋・冬

◆作品概要◆
【キットメーカー】アカデミー
【スケール】1/32
【機種タイプ】ニューポール17
【作品の完成】2024年10月

 本キットは、販売メーカーが異なりますが、別作「「跳ね馬」カヴァリノ・ランパンテ」と同じ金型のキットです。前作は、ディテールアップを施して仕上げたのに対し、本作品は、素組みにて仕上げています。ほぼ同時期完成で、製作者も同じなので、2作品の仕上がりタッチは、概ね同じ感じとなりますが、手を入れたモノと、そうでないモノとの差を感じて頂ければ幸いです。

 本機のあらすじ開発物語は、別作「「跳ね馬」カヴァリノ・ランパンテ」を参照して頂くとして、本作品の製作概要は、基本はキット素組みで、プロペラ、及びエンジンも固定しています。主な追加工作として、各部パーツ接合部の金属線軸打ち補強。塗装もキット塗装説明書に従って行っています。

 本体はグラデーション下地塗装によるオバーコート塗り(ワンウェイトーン塗り)の上、簡易なウザリングとして、全体に軽くウォッシングを施して汚しを表現。尚、パーソナル・マーキング・機体番号等を除く国籍標識・帯マークは塗装としています。

 本キットでの羽布張りの主翼や尾翼のモールドについて、実機によく見られる木製の骨組みに羽布を張った際に生じる「撓み」表現無く、単純なカマボコ型凸モールドでデフォルメ表現されています。

 上下主翼間に設置されている張線について、キット組立説明書では付属の糸を切り出して、キットパーツにある孔に直接接着することになっています。実機では、このワイヤーのテンションを調整する金物(タ-ンバックル)が付いていますが、キットでは省略されています。

 本作品のカラーリングは、WWⅠにおけるフランス空軍の第三位エース、シャルル・ナンジェッセ中尉の搭乗機です。彼は、荒っぽく闘志に燃えたパイロットで、激しいドッグファイトを得意とした最も撃墜王らしい撃墜王でした。

 髑髏と棺桶を描いたパーソナルマークの機体で43機のドイツ機を撃墜したが、自らも再三の墜落事故、被弾撃墜、自動車事故に見舞われ、両脚を骨折した状態でも戦い続けたことから「傷だらけのナンジェッセ」と呼ばれた。

 大戦後の1927年ピエール・ルヴァソールPL8「白鳥」号でパリのルブルジェ飛行場を飛び立ち、ニューヨークを目指したがノヴァスコシアの手前で行方不明となりました。

 コクピット内部は、上主翼によりあまり見えないのですが、キットでは、パイロットシート、操縦桿+フレーム、スロットルフレームのみで、かなり省略化されています。

 機首カウリング廻りについて、キットは、かなりアッサリとした造形されています。主翼の支柱や主脚フレームについても同様で、32スケールとしては、物足りない感じがします。

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