本作品は、当サイトをご覧頂いた方からのご依頼にて製作代行させて頂いています。ご依頼の機体は、1980年映画「ファイナル・カウントダウン」の出演で最も有名な飛行隊となった、第84戦闘飛行隊(ジョリーロジャース)で配備運用されていた戦闘機F-14A「トムキャット」です。
令和8年1月度(第2回)の進捗状況
前回で仮組みと各パーツの成形調整、及びコクピットの組立てと仕上げまで終えましたので、機体の本組立てとウエポン類の組立てと塗装仕上げに入ります。それでは各工程の解説です。
エアインテイクの組立てと内部仕上げ
コクピットと同じく、エアインテイク部分も先行して塗装仕上げまで行った後、機体側に取付ける作業手順となります。エアインテイク・パーツの貼り合わせ接着後、内部に出来る継ぎ目を消す作業を行います。継ぎ目は、プラパテやサフェーサー、瞬間接着剤等で埋めて、金属ヤスリ→スポンジヤスリの工程を経てプラ下地を平滑に整えます。スポンジヤスリを用いてエアインテイク内部を整える場合は、細い棒で押えながら引掛けて研磨します。

継ぎ目消し作業を終えたら、パーツを水洗いしてプラカスを除去し、乾燥させてから塗装工程に入ります。また、パーツ組み込むエンジンの給気導入ファンも合わせて塗装します。

キットは、エアインテイク内部の上側に導入給気量の調整用の可変ランプ(3枚板)をモールド再現していますが、更に後方の可変ランプ板のみ半開き固定で組み立てる構成になっています。因みにこの部分は、余剰な給気をフリードドアを通じて機体上面に逃がす仕組みとして再現されています。これらのパーツも含めエアインテイクの塗装を行った後、組立てて機体に組込みます。

エンジン部の組立てと内部仕上げ
こちらもエアインテイク部分と同じく、機体の組立てに先行して作業を進めます。エンジンノズル内部の塗装は、シャドー色としてブラックを下地塗装し、排気口側から指定色のホワイトを吹いて陰影を付けています。また、排気口から見えるエンジン排気ファンは、内部に組み込む納まりなので、こちらも塗装を済ませます。

機体組立てと補強
仮組み時に気付いた機体各部の補強が必要な箇所にキット・ランナーやプラ板を用いて、補強作業を行います。先ずは機体中央部ですが、指等で挟むとフカフカとするので、つっかえ棒として切り出したランナーを設置します。

機体エンジン・カバー部とエアインテイク部との接続部は、突き付け小口面のみの接着となり横方向からの圧力に弱いので、切り出したプラ板をジョイント部内側に接着して貼り、ズレ防止も兼ねた補強を行います。(赤丸部)

機首部側も機体胴体との接続は、突き付け小口面のみの接着となり横方向からの圧力に弱いので、切り出したプラ板をジョイント部内側に接着して貼り、落ち込み防止も兼ねた補強を行います。(赤丸部)

機体胴体側も同様に補強を行います。(赤丸部)

機首部と機体胴体との接続シークエンスです。それぞれの裏当て補強プラ板が噛合い、接続部が補強されることがお分かりになると思います。

先に組み立てたエアインテイク・パーツを機体胴体にセットするのですが、機体胴体側にエアインテイクに繋がる面があるので、先行して塗装を行っておきます。尚、別パーツによる個別塗装となり、組み込むと一体化し隣合うことで、後で色味が合わなくなる場合があります。色味合わせを行いつつ、注意して塗装する必要があります。

ウエポン類の組立てと塗装仕上げ
機体製作と仕上げの前に、ウエポン類の組立てと塗装仕上げを行います。尚、キットには、ウエポン・パーツは付いておらず別売りとなっています。今回は、サイドワインダー(AIM-9L)を2発、スパロー(AIM-7F)を2発、及びフェニックス(AIM-54A)を4発搭載します。

実機資料を見ながら気付いたトコロを改修します。スパローとサイドワインダーの本体後部は、凹状面となっていますので、ピンバイスとスピンドルにて凹状に面加工を行っています。これだけでも大分ミサイルらしくなります。(赤丸部)

キットでは、ミサイルとパイロンとの接合部を実機に倣ってポイント基部にて設計されていますが、強度的に不安が残る納まりとなっています。そこで0.3mmΦ真鍮線をミサイル側に仕込んで接合部の補強を行います。尚、接合部の補強は、回転方向への力にも対応すべく、1か所に付き2本の真鍮線を仕込みます。

フェニックスも同様にパイロンとの接合部に真鍮線による補強を行います。

各ミサイルは、塗装工程とデカール貼り工程を経て、クリアーコート処理を行って完成です。尚、各部の塗装配色は、依頼者の要望によりウエポン・キットの塗装説明書ではなく、タミヤ1/48のF-14Aトムキャットの塗装説明書に準じて行っています。



次月の作業予定
今月の作業は、機体の本組立て、及びウエポン類の組立てと塗装仕上げまで終えました。次月は機体の本組立てと下地処理・スジボリ直しと、塗装作業に着手したいと思います。
・機体の本組立てと下地処理(スジボリ補修作業を含む)
・機体各部の塗装作業
それでは、次月末まで、ごきげんよう。



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