2026/02/08 製作記事~1/32 飛燕Ⅰ型丙(ハセガワ)~#09

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川崎 三式戦闘機「飛燕」Ⅰ型丙 製作記まとめ(主に工作編)

 

 前回の小物類の塗装仕上げ、リベット打ち作業、及び塗装工程の下地塗装まで完了しましたので、今回は、機体の基本塗装の工程についての解説です。

マーキング類の塗装とマスキング工程

 下地塗装のシャドー色の上に、まず主翼前縁部の味方識別帯(橙黄色)を吹いて、マスキングします。次に国籍章、部隊マークやパーソナルマーク類の赤色を吹いてマスキングします。

 主翼下面の国籍章(日の丸)部分のマスキングは、補助翼操作用の突起部に掛かりますので、密着する様にマスキングシートに切り込みを入れて圧接し、出来た隙間にマスキングゾルを塗ってマスキング補修します。

 特に機体側面の稲妻マークの様な長さのあるマスキングは、マスキングテープが歪み易いので、マスキングを切り出す前にセロハンテープを上に貼って事前に補強しておくと、切り出したマスキングテープは歪みにくくなります。

 機体胴体の帯マークのマスキングは、後方がすぼまってテーパーが付いているので、細切りマスキングテープを前後の境界ラインに正確に貼ってから、内部を短く切ったマスキングテープを貼り重ねて行くと上手く出来ます。

 主脚カバーには、機体番号が付くのでマスキングを切り出し貼付けます。尚、機体番号は白縁付きなので、この後ホワイト色を吹いて追いマスキングします。

 続いて国籍章には、防衛部隊識別帯が付くので白帯塗装を行います。色味にグラデーションを付けるため、パネルラインのシャドー色を残す様に隠避力低めのホワイト色を下地塗装します。因みに今回使用したのは、Mr.カラー:ホワイトFS17875 No.316です。

 次に、リベットラインに囲まれた面の中心に、リベットラインを避けて隠避力が強いホワイト色でスポット塗装します。因みに今回使用したのは、ガイヤカラー:ホワイト Ex-01です。塗装が乾燥したら、マスキングします。

機体全体のシルバー塗装の工程

 味方識別帯、国籍章、部隊マークやパーソナルマーク類の塗装を終え、マスキングまで完了したら、機体全体塗装の工程に入ります。今回の製作機体は、無塗装の全面ジュラルミン素地ですが、実機写真を見ると何度か塗装の塗りはがしが行われた形跡があり、表面が荒れた金属感のある雰囲気を持ったシルバー色塗装を目指します。

 先ずは、シルバー下地色作りから行います。パネルラインのシャドー色を残す様に下地グレー色を下地塗装します。因みに今回使用したのは、Mr.カラー:ニュートラルグレー No.13です。

 続いて、リベットラインに囲まれた面の中心に、リベットラインを避けてライトグレー色でスポット塗装します。因みに今回使用したのは、フィニシャーズカラー:ファンデーショングレーです。

更に、ハイライト色としてホワイト色を塗装用ステンシル・シート(虫食い状)を用いて吹き重ねて、ランダムなムラを作り荒れた金属表面の表現とします。因みに今回使用したのは、タミヤ・エナメルカラー:ホワイト X-2です。これにて下地色塗装は完了です。

 下地色塗装が乾燥したら、いよいよ仕上げのシルバー塗装です。シルバー色は、溶剤を多めに薄く希釈し、下地色塗装の濃淡がかろうじて残る程度に全体をオーバーコートします。因みに今回使用したのは、フィニシャーズカラー:ファイン・シルバーです。

 シルバー色のオーバーコートが完了したら、更に全体にメリハリを持たせるためパネルライン部分に暗めのシルバー色を細吹きして、グラデーションを付けます。因みに今回使用したのは、フィニシャーズカラー:CLK・シルバーです。

基本塗装の完了

 機体全体の塗装が完了したら、部分塗装に入ります。今回の製作機体の主翼の補助翼上面には、以前の迷彩塗装(濃緑色)の除去残しがあるためマスキングの後、濃緑色を吹きます。そして主翼の補助翼下面、水平尾翼の動翼部、及び垂直尾翼の動翼部は、羽布張りドープの上にシルバー色塗装が施されているので、機体のジュラルミンと色味が異なるマット感のあるシルバーを吹いています。因みに今回使用した濃緑色は、Mr.カラー:濃緑色(川崎系)No.130、シルバー色は、タミヤカラー(ラッカー塗料):シルバー LP-11です。

 全ての部分塗装を終えたら、透明部分を除く全てのマスキング材を取り除いて基本塗装の完了です。今回は、各部の注意書きを除きマーキング類を全て塗装にて行いました。次回ではウォシングを含めたウエザリングを行います。

続・小物類の塗装仕上げ

 小物類の塗装仕上げの残りで、プロペラ・スピナーの仕上げです。今回の製作機体は、244戦隊所属機なので、プロペラ先端の警戒帯(橙黄色)は、標準機の帯状でなく、先端全部に塗装されています。実機資料本では、実機プロペラ先端50mmの幅で塗装されていたとの記述がありますが、違和感があり、当時の実機写真から割り出すと先端100mm幅程度ありましたので、後者の値を採用(1/32換算で3mm)しています。

 続いて主脚カバーの塗装仕上げです。当時の実機写真から判断するに機体番号の外側のみ白縁付き。また、カバー内側色は、主脚格納庫内色と同じく陸軍機の基本機体色である灰緑色(Mr.カラー:灰緑色 No.128)としています。

 今回はこの辺で、ごきげんよう。

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