2022/06/11 製作記事~1/48 零戦22型甲(タミヤ)~#06

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三菱 零式艦上戦闘機22型甲 製作記まとめ(主に工作編)

 今回は、機体リベット打ち作業の進捗途中の経過と搭乗者フィギュアの製作を解説します。

リベット打ち工程の作業開始

 リベット打ち作業の開始です。この工程は、とても集中力と持久力を必要とされますので、エリア毎に小分けして作業を進めていきます。いつもの通り、先ずは目立ちにくい水平尾翼の裏面から開始します。尚、リベット打ちに際して鉛筆によるリベットラインの正確な下描きが必要となります。作業手順については、下記「リベット打ち工作の勘どころ」をご参照下さい。

【リベット打ち工作の勘どころ】
使用する工具  まず初めに、当サイトの作品製作において、リベット作業に使用している主なツールを紹介します。海外製品のため入手が困難なものもあるかと思いますが、同等品でも代用可能ですので参考程度として下さい。 ビンディングツール(玉繰り)  ...

 続いて、機体胴体の後部です。零戦の機体胴体は、主翼を含む風防部分の前部分と尾翼を含む後部分とで分割される構造になっていますので、エリアに小分けしてリベット打ち行っています。

 更に、機体胴体の前部分についても同様に作業を行います。因みに機体各部に施した内部補強の効果にて、リベット打ち作業にて、キット・パーツ接合部での割れは皆無です。

搭乗者フィギュアの製作と機体の加工

 機体胴体部分のリベット打ち作業を終えましたので、搭乗員フィギュアを製作します。尚、この搭乗員フィギュアは磁石を用いた脱着式とするべく、リベットを避けた位置で機体側にふすま釘を仕込んでいます。(下写真:赤丸印の部分)

 このふすま釘ですが、一般の鋼鉄製の釘に比べて柔らかい軟鉄製なので、カットや削る等の加工が比較的やり易いので、この手に工作におススメです。

 一方、搭乗員フィギュアについてですが、手持ちの他キットの余り物フィギュアをベースに、このポーズを取らせるのに数体からパーツを移植しつつ、手足の角度を変更調整するのに切断と接続の連続となる大手術?を行っています。尚、手足(頭)の各部の接続に際し、その接合部に真鍮線0.4mmΦを差し込み補強を行っています。あと、脱着用のネオジム磁石(2mmΦ)は、搭乗者フィギュア側(右臀部)にピンバイスで孔をあけて仕込み、瞬間接着剤にて固定します。

 搭乗者フィギュアを機体にセットして、仮組に確認をします。丁度、両足が足掛けに掛かっている様にポーズを調整しています。(下写真では足掛けバーは未設置)

先行して、搭乗員フィギュアの塗装仕上げを行います。尚、フィギュア塗装の基本塗装についても、当Webサイトの「ワンウェイトーン塗り」を応用してしています。細部については、水性アクリル塗料「ファレホ」で筆塗りしています。この「ファレホ」は隠ぺい力が高く、また速乾性なので作業効率が良いですね。最後に薄めたエナメル塗料にて墨入れし、ドライブラシにてハイライト入れて、全体の艶調整でクリアーコート(今回使用:Mr.カラー:スーパースムースクリアー(GX114)/艶消し)して作業終了です。因みに頭部の飛行メガネのガラス部分にUVクリアーを差しています。

【ワンウェイトーン塗り】
【塗装方法の解説】  本サイトの作品において、主に操縦室内部や外部から見える主脚格納部等に用いている塗装方法で、下地シャドー色の低明度色(暗色)の上へ、高明度色+彩色(清色)を入射光の照射の如く吹付けて塗装することから、暗清色照射塗法(ワン...

続・リベット打ち工程の作業

 この作業で最も手が掛かり、かつキモとなるのはリベットラインの鉛筆下描きです。作業自体は、軟質塩ビ製の定規とコンパスを用いて平行線や垂直線をシャープペンシルで入れて行くのですが、下描きラインの精度は出来るだけ上げておかないと、リベットを打つ段階で正確なラインが揃わず狂って行きます。零戦のリベット量は非常に多いので、両主翼上面だけの下描きも時間がかかります。

 連日作業で、左主翼上面のリベット打ちが終了しました。尚、今回はキットの持ち味を活かすべく、キットのリベット・モールドはそのままにして、玉繰りリベットを追加する手法(場所によっては、リベット・ピッチを変更)で作業を行っています。これは、あえて多種のリベット・モールドを共存させることで、表現の画一化と作業省力化を図ります。

 今回はこの辺で、ごきげんよう。

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