2026/02/22 製作記事~1/32 飛燕Ⅰ型丙(ハセガワ)~#10

新着情報

川崎 三式戦闘機「飛燕」Ⅰ型丙 製作記まとめ(主に工作編)

 

 前回は、機体の基本塗装の完了、及び小物類の塗装仕上げまで完了しましたので、ウェザリングを含めた全ての塗装作業を終え、各部の組み立て作業を経て完成です。

機体全体シルバー塗装部分のテクスチャー付け

 前回の基本塗装完了後、溶剤で希釈したエナメル塗料にて全体塗布しウォッシングします。因みに今回使用したのは、タミヤのスミ入れ塗料ブラックとダークブラウンで、1:1にて混色しています。

 尚、濃色塗装部にはライトグレーを使用しています。作業が完了したらラッカー系塗料にてクリアーコートします。

 続いて、ジュラルミン部分の表面荒れ表現のテクスチャー付け作業に入ります。溶剤で少し希釈したエナメル塗料のシルバー色を筆で叩きつける様にして塗料をジュラルミン部分全体に乗せて行きます。

 因みに今回使用したのは、タミヤ・カラー:フラット・アルミ XF-16です。
作業が完了したらラッカー系塗料にてクリアーコートします。

 今回使用した叩き用の筆です。ハセガワ・トライツールのボカシ筆は、広島県特産の熊野筆で、化粧用品として有名ですね。現在入手が困難ですが・・・。下のブラシ状の筆?は、100均ショップで購入したボカシ筆です。丈夫で結構使えます。

 シルバー色のアップです。基本塗装完了時のキラッとした金属感が薄まり、ランダムなムラあるシルバーを通して、うっすらと下地塗装の濃淡が垣間見える仕上りになったかと思います。

シルバー色の別視点からのアップです。今回試した下地で濃淡を作った上にシルバー塗料を薄吹きする方法ですが、薄吹きシルバーは、見る角度により、光の透過や反射の具合が変化し、予想したイメージからやや外れた感じのトコロもあり、下地の濃淡調整について更なる実験検証が必要と感じました。

補助翼部の退色表現

 補助翼の防衛部隊識別帯(白帯部分)の塗装剥がれの表現です。実機写真では、ジュラルミン部分の迷彩塗装を落とす時に誤って拭き取られたのか、濃緑色の上に新たに白帯を塗った時に出来た凸部ムラなのか分からないのですが、補助翼のリブ部分のみに濃緑色がありますので、再現してみました。

ステンシル部分の塗装と退色表現

 主翼フラップ上面にステンシルされている文字「フムナ」の塗装です。この「フムナ」文字は、キットにデカールが用意されているのですが、実機では、くっきりした状態の文字でなく、剥げてかすれた状態の様ですので、塗装にて再現を試みます。キットの塗装説明図を拡大コピーして、文字部分をくり抜いてマスキングの型紙を作ります。

 くり抜いたマスキングの型紙のままでは、機体の所定位置に固定出来ないため、マスキング型紙の裏から文字部分の廻りにスティックのりを薄く塗ります。

 そして、のりを付けたマスキング型紙を機体の所定位置に貼り付けて、即席のマスキングシートとして使います。尚、塗装ミストが、マスキング型紙を超えて機体表面に掛からない様に、マスキングテープ等で更に広範囲をマスキングして、塗装を行います。

塗料は、エナメル系の艶消しブラックを吹きます。塗装は、面を均一に吹くのではなく、薄くランダム・スポット吹きにて、ムラを作る様にします。塗装が完了したら、マスキング型紙を剥がすのですが、剥がす前に水を含ませた筆で、マスキング型紙にのりを付けた範囲を表面より湿らせてから剥がすと塗膜を傷めないで行なえます。また、機体表面にのりが残った場合は、水で湿らせた綿棒等で除去します。最後の味付けとして、エナメル溶剤を含ませた綿棒で、「フムナ」文字の上をトントンと様子を見ながら叩くと、更に文字がボケて、塗料が剥げた感じが表現できます。

機首の防眩塗装部のウェザリング

 各部の塗装面も使い込んだ雰囲気を出すためにウェザリングを行います。先ずは、機首上面の防眩塗装(ブラック)からです。退色感と土埃感を表現するため、数色の油彩を用いてランダム・スポットにて点付けします。因みに今回使用したのは、migのオイルブラッシャーです。模型用に調色リリースされています。

 そして、専用溶剤(ぺトロール)を筆に含ませて油彩を溶かしつつ、各色をブレンドしながら広げて行きます。また、塗料が濃いトコロは、筆で拭き取りながら全体に薄くムラが均一に残る程度になるまで行います。油彩が乾いたらクリアーコートを行い、効果の定着を行います。

 次にチッピング作業に入ります。下地作りとして、艶消しクリアーを吹いて表面を粗面にしておきます。そして、先を尖らせた色鉛筆(ライトグレーとシルバー)で、塗装が剥げそうなトコロ、
発動機カバー部の縁やその固定ラッチ部分の廻りを重点にキズを描き込んで行きます。作業が完了したら、仕上げたい艶のクリアーコートを吹いて、効果の定着を行い完了です。

その他塗装部のウェザリング

 国籍章やマーキング、味方識別帯についても、同様に油彩を用いて退色感と土埃感を表現しています。尚、実機では、大きな塗装面である日の丸部分も退色が激しく見えるのですが、同様に再現すると、模型的にやり過ぎ感が出る(私感)ので、全体に清潔感を持たせるため、控えたウェザリングとしてメリハリ調整を試みています。

全体調整と各部の組み立て

 今回の作業を終えた全景です。これまでの作業効果として、機体の迷彩塗装を何度か剥がして荒れたジュラルミン面、及び各部の塗装面の退色による変色やチッピングで、使い込んだ雰囲気が醸し出せたかと思います。

 また、油彩ウェザリングによる土埃感により、実機通り舗装されていない飛行場で運用された感じも表現できたかと思います。

 プロペラ・スピナーのウェザリングです。機体同様に油彩にて全体に退色感と土埃感を表現した後、プロペラブレードの回転側の縁やスピナー先端部をメインに、色鉛筆を用いたチッピングを施しています。

 主脚出入指示棒です。最後の最後まで、パーツ製作していなかったので、ここで漸く製作です。洋白線0.6mmΦを切り出し、頂部のみ赤色を塗っています。実機写真では、本体色がシルバーに見えたので、洋白線の素地をそのまま活用しています。

 主脚出入指示棒を主翼上面に設置固定した状態です。実機写真でも、結構長めに突出しています。

 主脚・主輪の組み立てです。主輪は、自重変形形状なので、タイヤホイールへ接着する前に機体に仮取付けして位置合わせを行っています。チラリと見えるブレーキホースがリアル感を醸し出しています。

 飛燕の尾灯は、垂直尾翼上部の両側に設置されています。キットでは、クリアーパーツにて別パーツ化されています。実機の尾灯カバーは、透明でなく白濁していますので、ガイヤカラーのホワイトクリアー(No.050)を塗装し雰囲気を出してみました。

 排気管部分の機体取付けです。実機写真を見ると、排気管下部の機体部分は、黒くなっていますので、艶消しブラック系色で塗装しています。因みに今回使用したのは、タミヤカラー:NATOブラック LP-60 です。

 全ての作業を終えたので、先行製作していたパイロットをセットし、最終確認します。

 これにて、作業完了です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました