本作品は、当サイトをご覧頂いた方からのご依頼にて製作代行させて頂いています。ご依頼の機体は、日本航空で1970年から2005年頃まで運用されていた、ジャンボジェット旅客機のボーイング747の初期型(SR-100)で、マーキングは、1985年(昭和60年)8月12日に墜落事故を起こした「日本航空123便」の機体番号JA8119です。
令和8年10月度(第2回)の進捗状況
前回で仮組み、各パーツの成形調整、翼端の脆弱部、及び主翼及び機体胴体部の補強まで終えましたので、今回は機体胴体部のキャビン窓のガラス化工作、及び機体各部の組立て作業に入ります。それでは各工程の解説です。
キャビン窓のガラス表現工作
キットのキャビン窓部は、開口のままでクリアーパーツによる窓ガラスは省略されています。今回はガラス表現されたキャビン窓に改修します。まず、機体胴体のプラ材が白色なので、光の透過による透け防止のため、内部をフラットブラックにて塗装します。その際、左右機体パーツ間が接するそれぞれの断面部分は、接着面となるので、接着力低下防止のため塗料が極力乗らない様にします。

塗装が乾いたら、全てのキャビン窓部分の機体内部側に切り出した透明プラ板0.2mm厚を貼り、キャビン窓部分に掛からない様に瞬間接着剤で強固に固定します。

次に全てのキャビン窓部分にクリアーUVレジンを機体外面側から注入し、ブラックライト(紫外線ライト)でクリアーUVレジンを硬化させます。

尚、キャビン窓に注入するクリアーUVレジンは、あとで機体外面と同面にするため、機体外面側から少し表面が盛り上がる程度に注入します。

全てのキャビン窓部分のクリアーUVレジンを硬化させたら、機体外面と同面になる様に金ヤスリで荒削りしたあと、スポンジヤスリ掛けの番手を上げて面を平滑に仕上げて行きます。

あと、この段階で機体表面の凸モールドも一緒に切削して面を平滑に整えて置きます。

主翼と機体胴体との接続補強工作
本キットは機体胴体と主翼とが別パーツなので、その接続部が破損し易い恐れがあります。この破損リスクを低減するため、真鍮線0.8mmΦを機体胴体を貫通させて両主翼に渡して補強します。

この補強により、強度確保に加え主翼の上反角も正しくセット出来る様に調整します。尚、主翼と機体胴体との接続補強工作において、主翼と機体胴体との接続部に隙間が出来ない様に、事前に主翼側と機体胴体側の接合面を切削し調整を行っておく必要があります。

真鍮線の補強により、キットに施されてた主翼の上反角で主翼と機体胴体とのピッタリ・フィットが維持出来る様になり、仮組み時に懸念された機首前輪を含めたすべての車輪が接地する事が確認出来ました。

機体内部にかかる一連の仕込み工作が完了したので、機体胴体の組立てに入るのですが、先行してキャビン窓部の艶出し研磨作業を行って、作業中に裏当ての透明プラ板等が脱落しても対応出来る様に作業手順を組立てます。艶出し研磨の作業手順は、スポンジヤスリ(神ヤス)掛けを#4000→#6000→#8000→#10000と番手を上げて水研ぎ研磨を行い、セラミックコンパウンド(ハセガワ・トライツール)で最終研磨して仕上げます。

機体各部の組立てとパーツ接合部の処理
キャビン窓部の艶出し研磨作業を終えたら、機体各部を組立てて接着します。接着乾燥時間を十分にとってから、パーツ接続部分に瞬間接着剤を盛って段差や隙間を埋めて、金ヤスリで切削して大まかに整えた後、スポンジヤスリ掛けの番手を上げて面を平滑に仕上げます。

この段階で今回除去する全ての機体表面の凸モールドも一緒に切削して面を平滑に整えます。

機体胴体の全ての外面を整えた後、前回作業で分離したフィン状の突起:VHFアンテナ部品を機体胴体に接着し、また、その周囲に生じる隙間等を埋めて処理します。

主翼部分も機体胴体と同じく、上下パーツを貼り合わせ接着し、パーツ接合部分に瞬間接着剤を盛って段差や隙間を埋めて、金ヤスリで切削して大まかに整えた後、スポンジヤスリ掛けの番手を上げて面を平滑に仕上げます。尚、主翼表面の凸モールドは、塗装塗り分けラインを示すものもあるので、凹モールドに彫り直した後、全ての凸モールドを切削して面を平滑に整えます。

水平尾翼部分も主翼部分と同じく、上下パーツを貼り合わせ接着し、パーツ接続部分に瞬間接着剤を盛って段差や隙間を埋めて、金ヤスリで切削して大まかに整えた後、スポンジヤスリ掛けの番手を上げて面を平滑に仕上げます。水平尾翼部分にも表面の凸モールドが、塗装塗り分けラインを示すものがあり、凹モールドに彫り直した後、全ての凸モールドを切削して面を平滑に整えます。

仮組み時の懸案であった垂直尾翼の方向舵内の両面にある余分な縦スジ彫りも、瞬間接着剤を盛って埋めて補正しました。

主翼前縁部付け根部分のランディング・ライト追加工作
実機の主翼前縁部の付け根部分には、ランディング・ライトが各2か所設置されていますが、キットでが省略されています。結構目立つトコロなので、追加工作を行っています。作業手順は、ピンバイスで1.5mmΦの貫通しない孔を開けた後、同径のスピンドルで底部をフラットにしてから、ポンチで刳り貫いた鏡面メタルフィルムを底部に貼ります。その後、クリアーUVレジンを注入し、主翼面と同面になる様にヤスリ掛けし、更に表面の艶出し研磨を行い平滑に仕上げます。

主翼の翼端灯の追加工作
キットの塗装説明書には、主翼の翼端灯の塗装指示がありますが、キットの主翼パーツには翼端灯を示すモールド等がありません。ですので、主翼の翼端灯部分をクリアー化してディテールアップします。作業手順は、主翼の翼端部の翼端灯が設置されている部分を欠き込み、少し大き目の透明ランナーの欠片を瞬間接着剤で接着、硬化後に金ヤスリを掛けて、主翼ラインに合う様に整形します。最後に表面の艶出し研磨を行い平滑に仕上げます。(赤丸部分)

次月の作業予定
今月の作業は、機体胴体部のキャビン窓のガラス化工作、機体各部の組立てとパーツ接合部の処理作業、及び部分ディテールアップまで行いました。次月は塗装前準備のマスキング、及び塗装作業に着手したいと思います。
・塗装前準備のマスキング
・塗装作業
それでは、次月末まで、ごきげんよう。



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