2026/9/27 製作代行~1/72 航空自衛隊 F-15J戦闘機❝J-MSIP❞(近代化改修型)(ファインモールド)~製作記事#02

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 本作品は、当サイトをご覧頂いた方からのご依頼にて製作代行させて頂いています。ご依頼の機体は、航空自衛隊で運用されているF-15J戦闘機で、J-MSIP仕様の初号機であり、かつ近代化改修された「82-8899号機」です。

令和8年9月度(第2回)の進捗状況

 前回で仮組みと各パーツの成形調整、及び水平尾翼の脱着・可動の加工と武装ミサイル類の組立てまで終えましたので、機体の本組立てに入ります。それでは各工程の解説です。

組立て開始

 本キットは、他メーカーと異なり、内部フレームに外装パーツを取付ける構成となっています。また外装パーツは、細分割されて金型脱型に伴うモールドの不整形が発生しない様に配慮されています。これにより、機体胴体の強度は十分確保され、外装パーツの接合精度を向上させるメーカー側の工夫意図が伝わって来ます。今回の仮組みで得られた気付きにより、組立説明書の順でなくとも先行接着しても組立てに支障がないトコロがありましたので、組立て精度の向上を図るため先行接着して組立てます。
 先ずは、エアインテイクのパーツ(A24、A31)ですが、エアインテイク本体の上下パーツを接着する前にエアインテイク本体の下パーツに接着可能なので、先行接着し内部塗装時に一体塗装を行います。

 エアインテイクのパーツ(A24、A31)とエアインテイク本体の上パーツとは突付け接合する構成で、接合部には雄雌の突起にて位置ズレ防止する構造になっています。また、仮組み時の確認から、エアインテイクのパーツ(A24、A31)とエアインテイク本体を先に接着しても、エアインテイク本体の上パーツの排気口側を少し持ち上げた状態で差し込むと問題なくパーツ接合が出来ます。

 次に機体胴体部の下面パーツですが、前半分にパーツ間ランナーで支持されている細長い片持ち部分があります。パーツ間ランナーを除去すると、この部分は強度的に頼りなく作業中に誤って曲げたり、折ったりしてしまいそうです。

 また、機体胴体部の下面パーツの細長い片持ち部分は、側面の別パーツ(D18、D19)と接合する構成で強度を確保する構造となっており、組立説明書の順でなく先行接着しても問題なさそうなので、先に接着します。

 機体胴体部の下面パーツと側面の別パーツを先行接着した状態。各パーツとの接合部には、パーツ表面における段差調整と接着補強のため、プラ板を裏打ちしておきます。

 機体下面部のエアインテイク廻りには、パーツ接合ラインが発生します。パーツ細分化による不要なラインがありますので、接着剤の乾燥後にパーツ継ぎ目を消す処理を行います。

エアインテイクの組立てと内部仕上げ

 機体胴体部の組立てに際し、エアインテイク部分を先行して塗装と組立てを行う必要があります。塗装説明書に従い指定色をエアインテク入口から奥に向けて蔭のグラデーションが掛かる様に塗装します。あと、排気ノズル側も同様に塗装します。内部に設置する吸排気ファン・パーツも塗装説明書に従い塗装を行い組立てます。

 エアインテイクを含む内部フレームを組立てたトコロでエアインテイク内部塗装色に違和感を感じて他メーカーキットの塗装説明書や実機写真の確認を行ったトコロ、キットの塗装説明に誤りを発見しました。キットのエアインテイク内部は全面ホワイト色(クレオス C316)一色となっていますが、正しくは、エアインテクの入り口部分のみ外装のグレー色(クレオス C308)と同色で、エアインテイク内部は2色塗分けとなっています。

F-15Jエアインテク廻りのアップ※Webサイト:Pinterestより写真引用

 さて、組立てたエアインテイクを含む内部フレームに外装パーツを取付けた状態で、エアインテク内部の塗装の補正をどうやるのかを考えた結果、スポンジ・マスキング法にて補正塗装を行うことにしました。手順は、エアインテク内部の形状より少し大き目にスポンジを切り出し、適切な奥行き位置に押し込み、塗り分けライン部分となるスポンジの角ラインとエアインテク内部面との境界接点部を整えます。

 スポンジ・マスキングの準備が整ったら、事前にエアインテク廻りに余計な塗料が付かない様にマスキングし、エアブラシ塗装を行います。塗料が乾燥したら、エアインテク内部からスポンジを除去します。奥まっていて見えにくい部分ですが、エアインテク内部の塗り分け補正が出来ました。

尾翼類の補強工作

 垂直尾翼に先端にある突起部分のマスバランス(下写真:赤丸部分)ですが、細長い形状をしているので、作業中の取り回しで折ってしまいそうなので、補強を行っています。補強工程の写真を撮り忘れたため、言葉で解説すると、キットのマスバランス部分における段差モールドのある中間位置で一旦カットし、それぞれの分割した面にピンバイスで穴を開けて、真鍮線0.3mmΦを通して再接着しています。

 水平尾翼についても、機体胴体との接続軸部に真鍮線0.8mmΦを軸打ち(下写真:赤丸部分)し、補強を行っています。

機体胴体部の組立て

 各部のパーツを整えてパーツ接合部の段差や隙間に気を付けつつ機体胴体部の組立てを行います。尚、組立て接着する前に部分塗装が必要な箇所は忘れずに塗装を済ませて置きます。機体右側にあるバルカン砲部分の開口から、機体側面が見えるので、当該部分を筆で黒塗装しておきます。

 機体胴体部が組み上がった状態です。一部熱による歪があり捩じれてる箇所(機体胴体部の下面パーツの細長い片持ち部分)がありましたが、仮組み時に把握していましたので、ズレなく接着接合できました。

コクピット内の組立てと仕上げ

 まず、コクピット内の組立てと仕上げに先行して、機体機首AOAセンサー部分(下写真:赤丸部分)のディテールアップを行います。あと、キット金型のキズか工場での梱包時に付いたキズが、機体機首AOAセンサー部分廻りにありますので、これも補修します。

 キットの機体機首AOAセンサー部分の突起をカットし、自作するAOAセンサーを埋め込む孔をピンバイスで開けます。また、機体機首AOAセンサー部分廻りのキズは、瞬間接着剤を薄く塗り、ヤスリで切削し表面をスポンジヤスリで整えます

 ディテールアップ用のAOAセンサーを自作します。細いニードル針の先端部をカットし、真鍮パイプ(内径0.4mmΦ、外径0.6mmΦ)に差し込み瞬間接着剤で接着し製作しています。尚、ニードル針の先端は、安全のためヤスリで丸めています。

 機体機首AOAセンサーのディテールアップのビフォーアフターです。下写真の上側パーツは、キットままの状態。下側パーツはディテールアップ後の状態。AOAセンサー部分が、しっかり突起することで存在感がアップしたことが分かるかと思います。

 組立説明書に従い、コクピット内の各部塗装と計器盤のデカール貼り、及び組立てを行います。今回のオーダーでは、キャノピー閉状態で仕上げるため、操縦室後部の機器スペースは見えなくなるのですが、塗り分け塗装を行っています。尚、パイロットシートは、後から載せることが出来るので後工程にて組立てます。

 射撃照準器も塗装仕上げを行い、コクピット内の前部覆いに接着しました。このパーツはキャノピーを機体へ本接着する時に機体に接着します。

 コクピット廻りのインナーパーツに機首外装パーツを取り付け、組立てた機首部分を機体胴体部分に接着し、機体の組立て完了です。

 この後、接着部の乾燥を待って、各パーツ間に生じた継ぎ目の処理、段差の平滑調整の作業を経て、浅いスジボリ部分の彫り直し作業に入り、塗装準備に入ります。

次月の作業予定

 今月の作業は、機体の本組立てと各部補強、及び部分ディテールアップまで終えました。次月は、武装ミサイル類の仕上げと機体の塗装工程に着手したいと思います。

・武装ミサイル類の仕上げ
・機体の塗装工程の着手

それでは、次月末まで、ごきげんよう。

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