2025/03/02 製作記事~1/48 モクセイ疾風・立川キ106(タミヤ改造)~#03

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モクセイ疾風・キ106 製作記まとめ(主に工作編)

 前回では、機首廻りの改修における発動機廻りの改修を行いました。今回も、引き続き発動機廻りの改修・ディテールアップと尾翼廻りの改修に着手します。

発動機の改修とディテールアップ

 それでは早速、続きの製作解説に入ります。今回、発動機を立体化しましたので発動機の点火プラグ配線の追加改修に取り掛かります。使用するのは、0.19mmΦの銅線、0.01mm厚のアルミテープです。実機の点火プラグは、一つのシリンダーの前面・後面の2か所に配置していますので、それぞれの長さに合うように切り出した銅線を束ねて、その一方の束元に細切りしたアルミテープを巻いて松葉状に整えます。

 前列、及び後列のシリンダーは、それぞれ9気筒なので、松葉配線は、9セット分✕2セットの18セット製作します。

 そして、その松葉配線の元を予めピンバイスで開けて置いた発動機前方の減速機カバー外周にある、点火電線収束環の孔に差して瞬間接着剤にて接着し、続いて松葉配線の先を同様にピンバイスで開けて置いた各シリンダーの孔に差し接着します。

 発動機の各シリンダーに各点火プラグ配線が完了し、機体胴体に仮セットした状態。

 更にカウリングを付けて、正面カウリング開口から見える発動機のディテール確認。見える範囲が限定されますが、チラリズムがイイ感じを醸し出しています。

 あと、カウリング上面の機関砲口の開口と溝の整形が完了した状態。

垂直尾翼の改修

 次に、製作記その1に挙げた改修項目➅:垂直尾翼の形状の変更(疾風の試作機タイプ形状に類似)の作業に入ります。キット機体胴体から垂直尾翼部分を切り離します。切り離しは、ラインチゼルを用いて凹モールドのスジボリを一様に深くしていく方法です。

 切り離した垂直尾翼パーツは、基部にプラ板を2.5mm厚分積層し、一体になる様に整形します。そして、改修する外形ラインを油性マーカーでマーキングしておきます。疾風の試作機タイプに良く似た形状ですね。

 改修外形ラインのマーキングに合わせてカッターナイフとヤスリで切削し整形します。この作業で喪失した後縁にあった修正タブは、切り出した真鍮板0.3mmにて復旧しています。あと、機体胴体との接続補強のためベロ状の差し込みを切り出したプラ板を真鍮線補強を行って接着します。

 工作を終えた改修垂直尾翼を機体胴体にセットして納まり確認ショット。

水平尾翼の改修

 続いて、製作記その1に挙げた改修項目➆:水平尾翼の位置変更(上方へスライド)の作業に入ります。キ106の水平尾翼の設置高さは、量産タイプの四式戦(疾風)より高い位置に設置されていますので、まず、水平尾翼の幅方向の長さ寸法を決めるため、左右の水平尾翼パーツを切り出したプラ板を介して接着し一体化します。

 次に機体胴体に対する水平尾翼の位置設定ですが、資料や写真から平面的な配置の変更はないことを確認できたので、高さ方向のみ、量産タイプの位置から2mmアップで改修を行います。作業手順としては、カット範囲をマーキング(黒マジック)します。

 カット用のマーキングに合わせて機体胴体部分をピンバイスやカッターナイフ等を駆使して開口し、水平尾翼の下面ラインに馴染む様に調整加工したプラ板を接着します。尚、このプラ板は、キットの水平尾翼セット用開口を後から埋める時のせき止め用を兼ねています。加えて、後から一体化した水平尾翼をセット出来る様に上面部分をカットして後嵌め加工します。

 改修した機体胴体に一体化した水平尾翼をセットし、水平・垂直や芯ずれ等が無いか確認します。

 先の工程で、切り出した水平尾翼上面の機体胴体部分です。水平尾翼上面ラインに馴染む様に切削加工・調整を行います。

 調整を終えた水平尾翼上面の機体胴体部分を水平尾翼にセットし全体確認します。イイ感じにピッタリと納まりました。

 そして、キットの水平尾翼セット用開口は、光硬化パテを充填して埋めてヤスリ等で整形します。何とか水平尾翼と機体胴体との隙間を最小限にできました。

 前回で仕上げた垂直尾翼をセットして尾翼部分の全体を確認します。尚、水平尾翼と機体胴体との接合部分は、フェアリング処理がされていますので、最終仕上りでは、現状より段差感が無くなり、1枚目の実機写真の様になだらかになる目算です。フェアリング処理は、次回以降の工程で機体胴体を本接着し水平尾翼も本接着してから行います。

  今回はこの辺で、ごきげんよう。

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