2025/03/06 製作記事~1/48 モクセイ疾風・立川キ106(タミヤ改造)~#04

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モクセイ疾風・キ106 製作記まとめ(主に工作編)

 前回では、発動機廻りの改修・ディテールアップと尾翼廻りの改修を行いました。今回は、操縦室の改修とディテールアップの改修に着手します。

操縦室の改修とディテールアップ

 では早速、操縦室改修の解説に入ります。本キットはロングセラー・キットなので、操縦室はインストを見てもわかる様にパーツ数は少なく、非常にあっさりした構成となっています。

 ですので近代化に向けて、アフターパーツでCMK社のレジンキットを組み込みます。尚、本レジンキットは、ハセガワキット用ですが、過去経験からクリアランス調整することでタミヤキットにも対応できる様になることが多いのでトライしてみます。あと、レジンパーツは、剥離剤が残っていますので、事前に専用溶剤に浸けて除去しておくことが肝要です。

 まずは、レジン・コクピットの内壁パーツのみを使って、キットの機体胴体内へのフィッティング調整作業を行います。

 レジン・コクピットの内壁パーツは、マスキングテープを使って仮組みします。

 キットの機体胴体の内側モールドや突起部分をリューター等を用いて削り取り、アンテナ支柱(金属製に置き換え予定)の差し代兼補強用にランナーをつっかえ棒として設置、機体胴体下面と主翼下面との接合部の割れ防止用の補強として、2mmΦのプラ棒(取り付け代から逆算)を事前設置しておきます。

 思った通り、このレジン・コクピットは、少しクリアランス調整することで、タミヤキットに上手くフィッティング出来そうです。

 ただ、操縦室を上から覗くとレジン・コクピット側壁上端で、キットの機体胴体パーツと微妙に隙間や段差が生じますので、切り出したL形プラ棒のツバ部分を短くカットした自作パーツを見切り部材として操縦室の両側壁に上から貼り付けて、目立ちにくくすると共に、第二風防のレール受けに見立てたディテールの兼用として追加します。

尾翼の接着と整形

 フィッティング調整作業を終え、レジン・コクピットがキットの機体胴体に納まることを確認したら、キットの機体胴体の左右パーツを接着します。その時に水平尾翼も一緒に挟み込み、水平尾翼の位置調整、水平の確認調整を行った後、本接着します。

 丸1日ぐらい置いて接着剤が乾いたら、水平尾翼と機体胴体との隙間を瞬間接着剤→光硬化パテを用いて埋めた後、ラインや面が連続する様にカッターナイフやヤスリ等を駆使して切削し、整形します。

続・操縦室の改修とディテールアップ

 再び操縦室製作の続きに戻って解説に入ります。レジン・コクピットの内壁パーツのみを使って、
キットの機体胴体内へのフィッティング調整作業が完了しましたので、細部パーツを追加して行きます。

 レジンキットには、ヘッドレスト(兼転倒時の保護支柱)も付いていますので、忘れずにキットパーツをカットして取り付けます。

 操縦室内部の塗装が完了した状態です。旧キットと言えども、ディテール・フルなレジンキットを使うことで、近年リリースの新キットに負けない近代化改修が出来ることは嬉しい事ですね。尚、機内色のグリーン系色は、当時の帝国陸軍の規定に従い黄緑七号色(自家調色)としています。

 スロットレバーやレバー類を細かく塗り分けることで、更にディテールが際立ちます。因みに全体を溶剤系(ラッカー系)アクリルにて塗装の上、スロットレバーやレバー類はファレホ(水性塗料)+エナメル系塗料にて塗装しています。塗り分け完了後、半艶クリアーコートし、エナメル系塗料にてウォッシュ仕上げとしています。

 組み立てた操縦室を機体胴体内にセットして瞬間接着剤にて接着固定します。更に操縦室ユニットが脱落しない様に、切り出したランナーで支持補強を行っています。

 操縦室が、機体胴体内にセットされた状態。機体胴体側は、事前に塗り分け塗装しています。風防内は、防眩塗装として黒系色を吹いています。

 解説が前後しますが、操縦室ユニットと機体胴体とのジョイント隙間を目立ちにくい様に、機体胴体の操縦室開口後縁にもプラ板で凸リブを貼っています。

 主翼下面内の補強です。後部1本の支柱は、操縦室ユニット底面へのつっかえ補強で、前部2本の支柱は、主翼フィレット部のジョイント補強で、主翼上面パーツの垂れ下がり防止用に設置しています。

 主翼フィレット部のジョイント補強は、主翼上面パーツの掛かり代を残して設置するのがポイントです。

  今回はこの辺で、ごきげんよう。

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